チンクエ・トーリでロッククライミングする子ども [チロル・ドロミテ]
チンクエ・トーリは石灰岩が多いようで、白っぽい岩が地面に出ている。草は、岩の間からかろうじてはえている。
岩の間を上がったり下がったり。
いろは坂みたいにくねくねと下りていく。
野外戦争博物館というだけあって、道はよく整備されていて歩きやすい。
岩の脇に屋根がついているところには、戦争服を着た人形が置いてある。
傷病兵の看護をしているシーンなどがあった。
下を見下ろすと、家らしきものも見える。
ツアー仲間の彼女は、ミッキーマウスになったつもりらしい。
青空が足りないけど、花と岩でみごたえがある。
岩をよくみると、たいてい、人が張り付いている。
あら、小さな子どもがいる・・・
上を見上げると、なんと子どもが岩を登っている。
上から綱をコントロールしているのは、お父さんかな。
おや、次の子供がまた登っている。
子どもたちは女の子みたいだ。髪の毛が長い。
可愛いので、クローズアップしておこう。
しばらく見上げて楽しんだ。
岩登りは、達成感があって、おもしろいかもしれない。
さて、グループに遅れるといけないので、先に進む。
が、次から次へと、ロッククライマーが岩壁にへばりついていて、すぐに立ち止まってみてしまう。
みんな、上を見上げている。
この壁には7人もへばりついている。
その下で、綱をコントロールしているのは、山岳ガイドなんだそうな。
オレンジの帽子と上着の、我らがガイド、シモーネさんのお友達だって。
ガイド仲間だとか。
シモーネさんも、ロッククライミングのガイドをするんだって。
先日も日本からやってきた女性のロッククライマーのガイドをやったと話してくれた。
あとちょっとで、てっぺんに到達しそうな人、オーバーハングをどうやって乗り越えるのか見ていたい気分だけど、先に進まねばならない。
まさか、このおじょうちゃまは岩登りしないでしょうね。
いつまでもみあきない・・・・
あとちょっとでてっぺんなんだけど、そこまで見ていられない。
一行に遅れると大変。
あら、みんな立ち止まって、岩を眺めている。
この岩は、雷で5年ほど前に崩落したとか。
逆方向から、崩落の残骸を撮っておこう。
山も変化している。
また小さな子どもとすれ違った。
ここは子供連れハイキングにはかっこうの場所でもあるのだ。
ドロミテのゆり [チロル・ドロミテ]
チンクエ・トーリの石の塔をひとまわりした後は、その名前のついたチンクエ・トーリ小屋で休憩となる。
山小屋が見えてきた。
だらだらと坂を下りていく。
山小屋も見えたことだし、また花の撮影を再開する。このあたりの花は本当にきれいだ。
このブルー、日本の花屋でもこの色は、見ないですね。
クリューリングス・エンツィアンかな。
石灰岩の白をバックに。
背の高いゆりもちょうど見ごろだ。
何気なくほかの花に交じって咲いているけど、やっぱりゆりは気品がある。
岩を背景に。
きれいだから特別にクローズアップ。
レイジンソウだ。こんなところに咲いているのはうれしいではないか。
チンクエ・トーリ小屋は、多くのお客さんでにぎわっている。
小屋の前には、ゆりが咲いていた。
これは野生ではなくて、植えられたものらしいが、ドロミテの赤いゆりとして有名らしい。
【リリウム・ブルビフェルム】[Lilium bulbiferum] (ユリ科:花弁6)かな。
山を背景にゆりの記念写真。
おみなえしの仲間。
草原は花盛りだ。
やっぱり、ドロミテやアルプスに来るなら、7月ですねぇ。
白いマーガレットも引き立つ。
マーガレットを主役に記念写真。これは結構気に入っている。
こちらは、ユーモラス。
さて、また歩き始める。
今度は、お昼を食べるリフトのそばのスコイアットリ小屋をめざす。といっても、もうすぐのはずだ。
花の咲き乱れる草原を登っていく。
このお化けの花みたいなのは、ワタスゲ。
こういうお花畑を登っていく。
リュックを2つ背負っているのは、山のエキスパートの方。お年を召した方のを持ってあげている。
道ですれ違ったご家族。
半ズボンだ。私たちの重装備とはずいぶん違う。
また、ゆりの群落があった。
下の写真では、ゆりを前景に山の記念写真を撮ったのだが、ゆりが、崖の下のほうなので、うまくいかない。
山側にもゆりがあったので、撮り直ししたが、山が入らない、うまくいかないわねぇ。
お花を撮っていると、きりがないし、一行に遅れてしまう。
また、別のご家族とすれ違った。
ここは子供連れには、本当に気持ちのいいところだ。
さて、チンクエ・トーリをぐるっと1周して、また元に戻ってきた。
下の写真の主役は左の下のすみっこの、赤と黄色の服を着たお2人さん。
座っているけど、きっとサンドイッチでもほおばっているんだろう。
お天気が回復してきて、お昼時なので、こんなところで、お昼は、いいね。
ここで、おにぎりに卵焼きときゅうりの塩づけを食べると最高なんだけど。
リフトはまだ人を山へ運んでいる。
これからもっと人が多くなりそう。
リフトのそばのスコイアットリ小屋で、私たちも昼食になった。
とてもリッチなメニューで、食べきれなかったのが残念。
パスタが2種類。
野菜を煮たのと、肉。
アイスクリーム。
イタリアからオーストリーへ [チロル・ドロミテ]
5つの塔という意味のチンクエ・トーリでのハイキングも終わり、リフトを降りたそばの山小屋でリッチなお昼をいただいた。
目の前の岩山を見上げていたら、てっぺんに人間がいる。オソロシ~。
ここは、小高くなっていて、周囲の景色が良く見える。
自転車で登ってきたお姉さんも記念写真を撮影している。
リフト乗り場の前で、ぐるぐると自転車を乗り回すお兄さん、ここまで登ってきて喜びいっぱい、というところかしら。
陽が少し出てきて温かくなったので、草原でくつろぐ人たちが増えてきた。
私たちは、もう終わり。
歩いて山を下りるのかと思ったのだけど、またリフトで下りるという。
ちょっと芸がないわね、これくらい歩けるのに。
と、思ったが、多分、リフトのほうが、景色がいい。
登るときは地面ばかり見えるのだけど、下りるときは、遠くまで見渡せるし、高度がある分、景色もいい。
さて、またバスでコルチナ・ダンペッツォを通り過ぎて、今度はオーストリーのハイリゲンブルートへ向かう。
岩山が少しずつなだらかになっていく。
国境をどこかで越えると思ったので、注意していたが、わからない。
おだやかな風景が広がり始めた。
もう、オーストリーだ。
バスは、給油のためにオーストリーのリエンツで、いったん、停まった。
オーストリーの景勝地であるカンマーグートにも近いが、山はまだドロミテの面影が残っている。
バスは、またハイリゲンブートをめざして走る。
屋根のある橋が見えたが、あっという間に遠ざかっていく。
一瞬をカメラでとらえた。
花も飾られ、お二人さんがくつろいでいる。
下には、川の流れも見える。
観光名所に違いないと思って、調べてみたがわからなかった。
ヨーロッパらしい田園風景が広がってきた。
人家も多くなってきた。
美しい山に囲まれた町、多分、ハイリゲンブルートも近いだろう。
ホテルに着いたら散歩しよう、と風景を眺めながら、ぼんやりしていると、バスが停まった。
故障しているらしくて、全員降りてほしい、とのこと。
荷物をしょって、バスを降りた。
通りかかった、自転車の親子が、なにが起きたのか、興味津々で、じっとみつめていた。