エルブデプロヴァンス [料理]
昨日、ラタトゥイユのはなしを書いたのだけど、ひとつ、忘れていました。香辛料のことです。ラタトゥイユにはローレルを1枚入れて煮込みます。さらにこしょうと、バジルとかエルブデプロヴァンス、オレガノといった地中海のにおいのするものを入れると、一挙に気分は南フランスかイタリア。
このエルブデプロバンス、となにげなく書きましたが、私はこのことで、ずいぶん、頭と足を使いました。
さる知識人の得意とするお料理にこのエルブデプロバンスを入れる、と書いてありました。これが理解できなかったのです。あちこちのデパートの食料品売り場に出かけてさがしましたが、とうとうみつかりませんでした。
ときは流れて、パリのドゴール空港にトランジットで寄ったときに、ハーブのセットをお土産に買いました。3種類で一組です。バジルとローズマリーともうひとつが、なーんと、エルブデプロバンスでした!!! はじめはぜんぜん気がつきませんでした。でも「Herb de Province」と書いてあるのをみて、突然ひらめいたんですねぇ、フランス語のHは発音しない、ということを。
なーんだなーんだ!! エルブデプロバンスってフランスのプロバンス地方のハーブっていうことなんです。だからいろいろまざっているらしい。まっ、とにかくこれを入れるとフランス風になるっていうわけ。
写真はドゴール空港で買った、そのフォションの香辛料の土器製の入れ物。 引越しに耐えてひとつだけ残っていました。これはRosemaryローズマリーと書いてありますね。
さて、ローレルですが、ベイリーフとも呼ばれます。早い話、月桂樹です。私は、田舎の月桂樹の枝を干して、葉っぱを保存していますので、それを使っています。
ついでに、私の車もローレル。
ゴーヤの味噌和え [料理]
とうとう、今年のゴーヤの季節は終わりました。先週の日曜日に根こそぎ抜いてしまいました。冬物の野菜を植えるためです。もうちょっと置いておいても実がなったでしょうに、もったいないことです。市民農園の狭さでは仕方ありません。
それでも最後のゴーヤは小さいのが10本ほど収穫できました。冷蔵庫にしまってあるけど早く食べなきゃ。
写真はゴーヤをきざんでゆでて梅味噌をかけています。普通は酢味噌をかけます。
ゴーヤの苦いのがいやでよくゆでる、という人も多いようですが、私はあの苦いのが好きです。それにこりっとした舌触りも好きなので、ほんの軽く火を通すだけです。生でジュースに入れてもおいしいです。
ラタトゥイユのグラタン [料理]
1週間ほど前に大量に作ったラタトゥイユ、毎日少しずつ食べ続けて、いよいよ、最後の後始末をしなければならないのだけど、実はこれが楽しみ。
残ったラタトゥイユはチーズをかけてグラタンにします。これがことのほかおいしいのです。ラタトゥイユのグラタンなんてきいたことがありませんが、残り物の料理としてはダントツの味です。
作り方は至極簡単。グラタン用のチーズをのせて、オーブンで焼くだけ。電子レンジで暖めておいて、オーブンに入れると、10分もかからないうちに、写真のようなあつあつグラタンのできあがりです。まさに忙しい人のための料理です。
週末に大量に作っておいたものが、最初はできたてのあつあつを味わい、次の日から、2,3日は冷蔵庫から出してそのまま食べ、最後は全く姿を変えて、あつあつグラタンに。だれも、あのラタトゥイユがグラタンになったとは思いません。
チーズが少しこげたのが大好きなので、ちょっと多めにチーズを入れます。レモンの酸味と、トマトをベースにした夏野菜のエッセンスが、チーズと交じり合って、それはそれはおいしくなります。
しかも野菜にはすでに火が通っているので、短時間でできます。 オーブントースターで軽く暖めるだけで、大丈夫です。オーブンに火を入れて温まるのを待って・・・ということがない分、平日の忙しいときの夕食にはうれしい料理です。