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コンサート会場のセルヴィテン教会 [ウィーン・プラハ]

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私たちが演奏する教会で、この日は練習。モーツアルトの「レクイエム」の合唱はウィーンのアマチュアコーラスの方々、4人のソロはウィーンのプロ。はじめてオーケストラと合わせる、しかも教会で・・・期待に胸が膨らみます。翌日は同じ場所のここでコンサートを開くことになっています。

上のあじさいは教会の中に飾っていました。もちろん、造花ではなく本物。

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さて、教会はウィーンのリンクシュトラッセ(環状の4kmほどの大通り)の北にあります。朝からハイリゲンシュタット、シューベルトの生家、フィガロハウスと見学して大急ぎで昼食をとり、2つの路面電車を乗り継いでやってきました。いよいよレクイエムの練習です。ここは町の教会という感じでそれほど大きくありません。

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それでもウィーンの観光の旗がたっています。セルヴィテン教会という名前。1651年に着工されていますから、かなり古い。

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教会の廊下を入っていきます。

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廊下の窓からは教会の尖塔と中庭がとてもきれい。

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プラムの類の花も中庭に見えます。

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おや、廊下の窓に、クンシランが・・・・日本のものだと思っていましたので、ウィーンでみかけるとは思いもよりませんでした。

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礼拝堂も素晴らしい・・天井の絵と彫刻が歴史を感じさせます。

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小さめのパイプオルガン。

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壁の彫り物も立派。

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ここはステンドグラスはありませんでした。

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女性像が素晴らしい。

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なにげなく花が飾っています。冒頭のあじさいなどの生花です。

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牧師さんがお説教をする壇から撮りました。座席数は200に満たないほど、こじんまりしています。

ここで、どんな音がでるのかわくわくします。写真手前は譜面台が並んでいて練習準備が整っています。

コーラスの方たちが揃う前に、もうひとつの演奏曲目のモーツアルトのハフナーシンフォニーを練習しました。音がとてもよく響きます。残響が多すぎていつもどおりに弾いていたのでは音がにごってしまいます。極力、最後の音は短く弾いて残響をクリアに響かせるようにします。

こういう教会でモーツアルトは演奏していたのですね。石文化、納得です。

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コーラスの方たちが集まり始めました。

モーツアルトのレクイエムは、ソプラノ、アルト、テノール、バスの4人のソロとコーラス、オーケストラの編成で演奏します。

ソロは皆様、プロの方だけあって、大変上手です。コーラスも声量があります。さすがウィーンと感じ入ったのでした。


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ウィーン国立歌劇場 [ウィーン・プラハ]

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ウィーンでの大きな楽しみのひとつはオペラ。
事前に旅行会社を通してオペラのチケットの手配をお願いし、なんとか確保でき、無事見ることができました。
はじめは1ヶ月前の売り出しのときに瞬時にチケットが完売したとのことで、同行のオーケストラのメンバーのほとんどは、あきらめました。でも、あきらめきれなかった、Adaと友人は、旅行会社に再度かけあって、どうしても確保してほしい、と無理にお願いした甲斐があって、友人と離れた席になってしまいましたが、座席を確保することができました。そうでなくても、立見席でせめて劇場の中をみてみようと話していたのでした。
セルヴィテン教会で練習が終わった後、すぐに飛び出して、運よくタクシーをつかまえることができました。行き先は「シュターツオーパー」だけで通じます。リングシュトラッセ(環状大通り)を半周してオペラ座まで20分ほどで到着です。
ウィーン国立歌劇場は、オペラ座とも呼びますが、ウィーンではシュターツオーパーです。

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この青い屋根のオペラ座は、最もにぎやかなところにあり、その後も、何度も通ることになりました。

このオペラ座は、日本ではオーパンバル(オペラ座舞踏会)で有名ですね。女優の方がデビュタント(社交界へのデビュー)になってワルツを踊るという企画を放映していました。デビュタントは純白のイブニングドレスに、白薔薇の花束を持ち、ティアラを頭に飾ります。
舞踏会のときは、オペラ座の客席を全部取り払うそうです。まさに会議が踊る国だけのことはありますね。

2002年には、オペラ座の音楽監督に小沢征爾さんが就任されています。2010年まで続けるそうです。一時、ご病気で日本に戻っておられましたが、元気になられたとのこと、良かったですね。

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屋根にのっかっている馬をちゃんと撮りたかったのですが・・・・・

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屋根の青はどうなっているのかと思って・・・・

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装飾が細かく施されています。

1861年に建てられたオペラ座は第二次世界大戦で、ほとんど焼けてしまい、戦後建てなおされて今の姿になりました。このとき、焼けてしまった国民の住居再建に当てた予算と同じくらいの膨大な金額をオペラ座のために使ったそうです。また、今も、年間の運営経費95億円に対して、収入が35億円ほどなので、その差額を国が負担しているということになりますね。

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正面入り口の柱にほどこされている彫り物。これはなんでしょうか。首の長い鷲みたいです。こういう細かい細工があちこちにあるのです。

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正面入り口を横からみると・・・天井がとてもきれいです。

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オペラ座横の広場には、こういう感じのおしゃれなダフ屋さんが何人かいます。モーツアルト風が一般的ですが、これは誰の真似でしょうか。

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噴水は第二次世界大戦で焼け残ったそうです。


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オペラ「薔薇の騎士」 [ウィーン・プラハ]

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オペラ座にいよいよ入場。胸は高鳴ります。

演目はリヒャルト・シュトラウスの「薔薇の騎士」(ローゼンカバリエ)。ウィーンを舞台にしたオペラをウィーンで鑑賞することができる幸せをかみしめます。

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これがチケット。

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座席は左側のボックス席2階の舞台から4番目。ちょうど写真に写っています。
ボックス席は3段あり、その上は天井桟敷席が2段。その天井桟敷の後ろにバーがあって、立ち見の場合はここになります。

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ホールの天井には大きな照明が輝いています。

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私の席から、ちょうどオケピットがよく見えます。最初は平土間席(真ん中の席)を予約しようとして、取れなかったのです。平土間席ですと音も舞台も最高によくなりますが、オケピットはみえません。
オーケストラがよく見える席になって、結果としてはそのほうが良かったのでした。

ボックス席ははじめて。

ひとつのボックスの最前列は3席あります。その一番右側が私の席。

左の2席はドイツから来たというご夫婦。もう同じ演目で3回目だと言っていました。どうりでブラボーのタイミングもばっちりでした。

ボックス席は最前列3席、次の列が2席、さらにその後ろに1席、合計6名分の座席があります。最前列は大変よく見えるいい席ですが、その後ろになると、かなり見通しが悪くなってしまいます。一番後ろだと、ほとんど見えないのではないかしら。

ボックス席の最前列はちょっとしたテーブルがあって、そこに歌詞の逐次翻訳が出るようになっています。ドイツ語から英語でした。英語もさっぱりだめなのですが、それでもずいぶん助かりました。

ボックスにはコート掛けや、物を置ける長椅子も設置されていました。

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写真は、私のボックス席を後方から撮っています。前の右席にバッグのひもが見えているところです。深紅のビロードがとても高級感にあふれていました。左に置いてあるバイオリンは私のもの。

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記念にパンフレットも買いました。B5のさらに半分くらいの小ささです。色が変わっています。

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ドイツ語でわからないだろうと思っていましたら、なんと、英語と日本語であらすじが書いてありました。小沢征爾さん効果でしょうか。

小沢征爾さんはここの音楽監督です。なんでも年間25回はオペラを指揮することとか、年間5ヶ月はウィーンにいること、自分が指揮しない演目にも目を見張らすことなどの取り決めがあるらしいですよ。

さて、シュトラウスの「薔薇の騎士」ですが、「フィガロの結婚」にそっくりのどたばた喜劇風オペラです。

最初の幕があくとベッドがあり、元帥夫人とその愛人のオクタヴィアンが朝、目覚めるところから始まります。オクタヴィアンは、後で女装をしますが、女性のメゾソプラノの役です。

当時はワーグナーの世界救済をテーマとするシリアスな楽劇が一世を風靡しており、聴衆は、モーツアルト時代のオペラの軽さを望むようになっていました。そこでシュトラウスはフィガロのようなオペラを作ろうとしたのです。商業ベースにのるオペラとして、緻密な計画のもと、軽い喜劇風にするべく、周到に作られました。シュトラウスは世の中の動向に敏感に対応する人だったようですね。

軽いオペラとはいえ、やはりシュトラウスらしいホルンが鳴り響いており、音楽も堪能します。オペラ座の管弦楽団は、職人芸的に楽しく音楽を作ります。この管弦楽団はウィーンフィルの母体でもあるのですね。

さて、休憩時間は、オペラ座の探検です。

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着飾った人たちがそぞろ歩いている中で、カメラぱちぱちというのは、どうも具合が悪くてあんまり撮れませんでした。

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ここの天井。

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脇の入り口階段の天井もきれい。

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2階席バルコニー。女性像がいいのですが、暗くてよく撮れません。

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正面入り口。カメラ撮影をしている人がいたので、真似してしましたが、修道院の僧服を着た方が登ってこられたので、あわててカメラを引っ込めました。

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とうとう終わってしまった・・・・


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