タイタニック号はベルファストで作られた [アイルランド]
アイルランドで2日目の朝を、北アイルランドの首府ベルファストで迎えた。
正確には、ここはイギリス領だが。
霧雨の降るあいにくのお天気なのだが、アイルランドらしいお天気なんだそうな。
本日の目玉は、北の海沿いにある景勝地の観光だ。
その前に、ベルファスト市内をぐるっとまわって海にむかう。
ベルファストはアイルランド語で(英語ではなく)ファーセット川の口、という意味だそうだが、その名のとおり、海に面した町である。
なんといってもタイタニック号を建造した町として有名だ。
で、タイタニック号を造ったドライドックを見に行った。
横浜のみなとみらいにあるドック跡と同じように船の形をした穴がある。
近くまでいけなかったので、底までは見なかったが。
写真の家屋手前の囲いがドック跡である。
タイタニック号は、1911年5月31日進水、翌年の1912年4月10日に処女航海 に出た。
そのわずか5日後の1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触し、沈没した。
沈没した場所はニューファンドランド沖だというので、調べてみたが、緯度としてはアイルランドより、わずか南、カナダに近い。
そんなところに氷山があったんだろうか。
2012年はタイタニック沈没後、100週年にあたり、それに合わせ造られたのが、タイタニック・ベルファスト。
外から見ただけだが、タイタニック号に関するあらゆることを展示しているそうだ。
途中でみかけた住宅地は、低所得者向けのアパートというが、とても立派。
でも人口密度が低い割には密集している。
学校へ通う子供たちを見守る交通安全のおじさんは日本と同じ。
保育園に連れて行く途中かな。
さて、市内をぐるっとめぐって再び、市の中心地にやってきた。
朝の9時半ころなので、通勤で道を急ぐ人が多い。
市街は花壇が多くこざっぱりしている。
100円ショップならぬ、1ポンドショップ。
イギリスはユーロではなくて、ポンドなのね。
昨夕、散歩で眺めたシティホールはやっぱり立派。
ベルファストのシンボルですって。
シティホールの芝生には季節を物語る落ち葉。
さて、バスは再び牧草地を通って、一路、北の海へ。
揺れるキャリック・ア・リード吊り橋を渡る [アイルランド]
ベルファストから2時間ほど、北に向かってアントリム海岸道路を走り、バスを降りた。
切り立った崖の海岸線を見ながら1kmほどのんびりと歩く。
人里離れた大自然の中で、とても気持ちがいい。
雨が降らなくてよかった。
キャリック・ア・リリード吊り橋が見えた。
これは、サーモン漁にキャリック島に行く漁師が17世紀にかけた橋。
長さ24m、一方通行で、交通整理の係の人が、8人づつ渡している。
橋の真ん中で、カメラを構える人もいる。
え~、ここをわたるのぉ~??
いよいよ、エイダの順番だ。
意を決して渡るか!
その前に、海の景色を1枚。
足元を撮ったつもりだが、足元の写真は1枚もなかった。
記憶にも残っていないから、足元は怖くて、とうとう見なかったんだ。
なんせ、揺れるのよ~。
制限ぎりぎりの8人も乗ると揺れるので、なるべく前との間隔をあける。
渡り終えて、後ろを振り返る。
来た方角もいい景色。
さて、渡り終えた先は、まだ道が続いている。
小さな島をぐるっとひとまわりして、また橋に戻ってきた。
また、橋を渡らなければならない。
ポーズをとっているお姉さんもいるが、結構、待っている人が多くて、あんまり橋の上でのんびりはできない。
それどころか、やっぱり渡るのに一生懸命で、ポーズどころではなかった。
橋を渡って、またプチハイキング。
別の道になっていて、橋がよく見える。
道路の整備もよく、観光バスや自家用車も近くまで来れないように、自然が守られている。
帰りもまたのんびり。
あざみが咲いている。
これはキンポーゲかな。
これはきっとブラックベリーの花にちがいない。
同じ木の別の枝の先にベリーがなっていたから。
タンポポはどこでも見かける。
名前はわからないが、花の様子からみると、セリ科の植物のようだ。
これはおまけ。
お昼のレストランのナプキンが赤かったので。
世界遺産ジャイアンツコーズウェイを歩く [アイルランド]
キャリック・ア・リードを歩いた後の昼食をおいしく食べた後、またすぐ近くのジャイアンツ・コーズウェイを歩く。
キャリック・ア・リードとジャイアンツ・コーズウェイは5kmほど離れているだけ。
バスで、ジャイアンツ・コーズウェイのビジターセンターに到着。
そこから先は、専用のバスに乗るか、歩くか、ということになる。
あるいは、途中のステーションで専用のバスに乗ってもいい。
しかし、専用バスは途中までしかいかない。
なので、もちろん、歩くことにする。
往復で、4kmもないのではないか。
なんと日本語のオーディオガイドを渡された。
が、自然を満喫したいので、聴かない。
チェックポイントごとに、オーディオガイドで、岩の成り立ちや、見どころを説明している。
各国語が揃っているのだ。
めざすは、岬まで。
道は、4レベルほどの難易度に分かれている。
易しいのは、海岸線を通っているが、難しいのは、山の中腹をくねくねと回っている。
山の道のほうが、見晴はいいだろう。
だが、海岸の石を見ながら歩くほうがおもしろそうだ。
この海岸は世界遺産に登録されている。
玄武岩の石柱が立ち並ぶ光景が、地質学上の驚異であることが、世界遺産たる理由である。
まずは、歩いて岬まで行って、帰りにじっくりと、石柱を観察しよう。
と思っていたところに、さっそく柱が林立している岩の前の道を通る。
高い柱が何本も並んでいる。
柱は、6角形のおまんじゅうを重ねたようで、今にも石がくずれそう。
地震でもあればひとたまりもないだろう。
こういう凄さは、どうやったら写真になるんだろう。
さて、歩く、とりあえず先を急ごう。
海岸沿いのおもしろそうな岩場も6角形で、できている。
後で遊ぶことにしよう。
椅子のような岩も見える。
6角形の石を積み重ねた岩場は、どうなっているんだろう。
案外、みんな、歩いている。
気持ちがいいからね。
山側もむき出している岩は、規則正しい形をしている。
ここの岩山は石柱だけだ。
道端には、ブラックベリーのような木の実が多い。
これはブラックではなくて、赤いけど、まだ完熟していないのかしらん。
この花はきっとこれ。
もう9月で花の盛りはとっくに過ぎた様子、残り少ない花に虫たちが集まっている。
可憐なりんどうのような花も。