ゲーテが生まれ育ったフランクフルト [ロマンティック街道]
ゲーテハウスは、レーマー広場からも近いところにある。三角屋根の家がゲーテが生まれ、少年時代を過ごした家である。
まわりは、新しい建築物ばかり。ゲーテハウスも実は新しく復元されたものである。レーマー広場にある建物も、ドイツ風の歴史のありそうなものに見えるが、実は第二次世界大戦後、復元されたものである。フランクフルトは大戦で破壊されたために、古い建物はない。
ゲーテハウスに展示されている調度品は、当時のもの。
入ってすぐに展示室になっているところは、大きな窓が一面にくりぬかれていて明るい。
石膏像はゲーテの父と母。
母の像は、ふくよかで、どことなくゲーテに似ている。母の父親は、フランクフルトの市長をしていたそうだ。ドイツ語でお母さんのことをムターというが、その語感にぴったりの像である。
台所も豊かさを感じる。
壁にかかっているのは、ケーキを焼く型。個人の家庭で、こんなに持っているものなのかしらん。
カップも貴族風。
ゲーテの日記が残っている。絵入りだ。
素晴らしい達筆だ。絵も上手。
これは妻のスケッチだそうだ。
ゲーテハウスの階段を陣取った子供たち。勉強にきたのかな。
ゲーテハウスの庭は心安らぐ空間、ただいま花盛り [ロマンティック街道]
ゲーテハウスの裏側には、小さな庭がある。これも復元したものだろう。大きな家の割には庭は小さい。旧市街の中にあるので、住まいは密集していたものと思われる。
上の写真の庭はゲーテハウスのテラスになるが、その向こうにも小さな庭園があり、花盛りだった。
タチアオイ。
これはなんだろう。他でもよくみかけた。
あじさい。ゲーテが生きていた当時は、こんなに品種改良されていたのはなかったのではないか。
ばら。
こういう空間も。ゲーテはこんなところで遊んでいたのか。
裕福な家庭でのびのびと育てられた様子がうかがえる。
思い出のいっぱいつまった、ゲーテの生まれた家は、第二次世界大戦で、全壊した。ゲーテが、生きていたら、なんと言っただろう。ゲーテの家だけでなく、ゲーテが少年時代に走り回って遊んだだろう町も壊されてしまったのだ。
フランクフルトのマインタワーで昼食、地上200m [ロマンティック街道]
フランクフルトの2日目、朝から、赤い観光バスに乗ったり、ゲーテハウスを見てまわった。最後は、マインタワーに上って、景色を眺めることにした。地図で探して近くまで行ったものの、高いビルがたくさんあって、どれがマインタワーなのか、わからない。これだ、と思って入っていくと、ドイツ銀行のオフィスだったりする。マインタワー、といっても普通のビルの上層階に観光客向けの展望台があるのだ。
やっとのことで、見つかった。探し回った価値は十分あった。町が一望の下にある。
レーマー広場もよくわかる。三角屋根が並んでいるところだ。下の写真の真中下あたり。
橋の向こう側がザクセンハウゼン地区。橋を渡って歩いていったところだ。
上からみると、町は、マイン川を中心にしていることがよくわかる。川には大きな観光船も浮かんでいる。マイン川は、ライン川の支流になる。ライン川は北海に注いでいる。
下の大きなビルはドイツ銀行。フランクフルトは、大戦で破壊されたためか、新しいビルばかりが見える。
駅方面の景色。川は、マイン川で、上の写真の下流になる。
ラッキーなことに、展望台の1階下にレストランがあった。とにかく、ビールが飲みたいのよ。
ここでもじゃがいもとソーセージを食べたかったのだか、なぜかイタリアンだった。フランクフルトでおしゃれなレストランというと、イタリア料理なのかしら。
で、食べたのは、パスタ。トマト、ズッキーニ、それになんと、ホワイトアスパラガスが輪切りになってたくさん入っている。
たいそう、おいしかった。それに、パンもとてもいい味だ。ドイツのパンは定評があるが、確かに評判どおり。バスケットに山盛りのパンを2人で全部平らげた。
この食事は、ドイツではじめての昼食。そしてビールもはじめて。昨日の夕食はアプフェルワインだったのだ。またシアワセをかみしめた。
さて、遅い昼食のあと、ぶらぶらとホテルまで歩くと、もう出発の時間になった。
フランクフルトからビュルツブルグまではICEで行く。チケットは、同行の友人が日本で買ってくれた。座席指定までつけてくれた。この友人は、旅行代理店ができるほどのツアー設計とチケット入手に長けている。Adaはついていくだけ。なんというシアワセでしょうか。
フランクフルトの駅は、昨日降り立ったので、勝手知ったる我が家同然、と思ったのだが、チケットには、ビュルツブルグまで行く、と書いてあるが、どこ行きの電車なのかは書いていない。出発時間を頼りに、なんとか、出発ホームにたどり着いたときは、ほっとした。私たちの乗る電車は、ウィーン行きだった。あこがれのウィーン!
1時間ちょっとでビュルツブルグに着いた。駅名のアナウンスが聞き取れないし、アナウンスされないこともあるので、降りるはずの時間が近づくと2人でそわそわとすることにした。だから、目的の駅でちゃんと降りたときは、とても嬉しい。
乗ってきたICEを撮ろうということで、電車が動き出すまでカメラを構えていた。
ネ、かっこいいでしょ。日本でいうと、新幹線ですね。車両の先っぽと、駅の看板を入れて、満足。