なぜベートーベンが裸なのか? [ロマンティック街道]
2011年6月8日
朝、成田を発ってフランクフルトのホテルにたどり着いたのが夕方4時過ぎ。フランクフルトの観光は、翌日のお昼過ぎまで時間をとっているので、到着した日はのんびりとマイン川のほとりを散歩して食事、という計画。
ロマンティックツアーのコース設計は、同行の友人がすべてやってくれた。川辺をお散歩だなんて、ずいぶん優雅。ドイツはじめての私は、ついていくだけ。
ホテルにバイオリンとスーツケースを置いて、すっかり身軽になり元気が出てきた。地図をみると、近くにベートーベン像、と書いてあったので、そこから、旧市街をざっと回って、川べりに出ることにした。
ベートーベン像はすぐに見つかった。が、それは信じられない姿で建っていた。
真っ裸だ!
何度も台座の文字を確かめる。
帰国後も、ベートーベンがなぜ裸なのか調べたがわからない。ミケランジェロも裸のダヴィデ像を彫っていますからね、ヨーロッパでは裸でもおかしくないのかしらん。ギリシャ彫刻も裸があるし。日本だと、裸の聖徳太子像なんて、考えられない。
それにベートーベンの後ろにいるのは女性だって。女性2人を従えた裸のベートーベン。
今、ベートーベン後期の弦楽四重奏にとりつかれているが、あまりのイメージの落差。この彫像は、なにを言いたいのだろう?
さて、気を取り直して、次は、旧オペラ座。旧というからには新もあるのだけど、第2次世界大戦で破壊されてしまったために、別の場所に新しいオペラ座を作り、その後、旧オペラ座を復元したのだそうな。ヨーロッパの100年以上前のオペラ座はどこも超豪華だが、この旧オペラ座は外装だけを復元している。
レーマー広場に出ました。ワーっ、ドイツだぁ~。
反対側もドイツだぁ。
さらにマイン川まで。泰西名画の世界。
川に沿って、散歩道がある。同行の彼女は飛行機の食事の残りのパンを持ってきた。あひると友達になりたいのだ。昔来たときは、かもめと仲良くなったんだって。
一番に飛んできたのは、この方。目の周りがパンダ風。この鳥はなんだろう。えさを食べるとお友達にならないで、とっとと行ってしまった。
ほかのアヒルは平和な顔。
ドイツではじめての食事はアプフェルワインで乾杯 [ロマンティック街道]
さて、フランクフルト第一日目は軽く散歩と、夕飯。
ドイツははじめてなので、食べ物にも多大な期待がかかっている。フランクフルトだから、ザクセンハウゼン地区の名物、アプフェルワインとドイツ料理を、と思っていた。
しかし、日も暮れかかる時刻だし、おなかもすいてしまって、歩き疲れて、ザクセンハウゼンの繁華街まで行くのは断念。それからさらにレストランを見つけるまで小一時間ばかり。あら、素敵、と思って入ったレストランが2件ともイタリアンだったのは参った。メニューをみていて気が付き、オーダーしないで出てしまった。おいしそうだったんだけど・・・・ 今日だけはドイツ料理でなきゃぁ。
レストラン探しの途中で出合ったわんちゃん。
目線があってしまった。繁華街を鎖なし。いいのかしらん。
ドイツでは、犬をよくみかけたが、とてもしつけがよかった。
こんな風船売りのお姉さんも。
またレーマー広場を通った。
広場にある銅像は正義の女神、ユースティティア像。 ラテン語で「正義」、英語では「justice」。左手に天秤、右手に剣を持っている。 剣なきき秤は無力、秤なき剣は暴力、なるほどね。剣は武力、秤は公平を現しているのだろう。
さてさて、ようやくのことで、ドイツ料理のレストランをみつけた。まずはアプフェルワインで乾杯。
アプフェルワインはりんごを発酵させた飲み物。名物だって。甘くなくてさっぱりしている。今朝、成田を発って、締めくくりのディナーとして、本日最高のメインイベント。
料理はもちろん、じゃがいもとソーセージ。
こちらのじゃがいもはポテトサラダ風。長い長いソーセージはウィーンでも食べたから今度は驚かない。
こちらは、ザウアークラウト(きゃべつを発酵させたもの)にソーセージの盛り合わせ。それにポテトはゆでて輪切りにしたようだが、ほかほかしている。
この2皿を2人で分けて食べた。やっぱり本場の食べ物はおいしいですねぇ。心の底から、ドイツに来てシアワセ~と思った。
赤い2階建ての観光バスでフランクフルトを一回り [ロマンティック街道]
2011年6月9日
晴れ、あ~よかった!
同行の彼女とは別の部屋なので、朝食は各自の時間で。
ドイツの朝は、五角形のごままぶしパンを試してみたいと思っていた。おいしいんだって。
ドイツはただいま、オーなんとかの病原菌騒ぎがあるので、生野菜は敬遠。が、生ハムとチーズで、またご機嫌度が上がる。な~んてシアワセなんだろう。
さて、本日のスケジュールは、午前中、ゲーテハウスを中心に観光、その後、マインタワーから市内を眺めて夕方16時21分の電車でビュルツブルグまで。
ゲーテハウスは10時開館なので、しばらく町を散歩。昨日の曇り空が今日はすっかり青空に変わっている。朝の町はとってもさわやか。
と、突然、赤いバスが向こうの通りを横切るのが見えた。そうだ、赤い観光バスがこの辺から出るはず。急遽、地図で観光バス発着所を探してかけつけた。なんてラッキー、ガイドさんが乗ってもいいと言った。もちろんお金を払った。予約なしで乗れるとは思っていなかったのだ。
2階席のまん前に陣取って大喜びの友人。手を振っている。
2階席はガラスの窓がついているが、天井は開閉式になっている。こんな感じ。
町のカーブミラーにバスが写っていた。
2階席の右側に写っているのが、エイダ(私Adaです)。カメラを構えている。え?みえません?
昨日、通った旧オペラ座が今日は青空に輝いているのが見える。
バスは建物をまたぐ橋の下もすいすいと潜り抜ける。
昨日、降り立った駅も輝いている。
バスは、1時間ほどで、町をぐるっと一回りする。理解できなかったけど英語の解説付きだ。動物園とか、植物園、レーマー広場などの観光ポイントごとに停まる。乗っていて気が付いたのだが、乗り降り自由のチケットもあって、観光ポイントで降りて、また乗って次に向かうこともできるのだ。
昨日と今朝をあわせて3時間近く、自分の足で歩き回っていたが、スイスイと走るバスも満足。