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雪渓の残るラガツォイ展望台 [チロル・ドロミテ]

ドロミテ街道をバスは走る。
この道はドロミテの山々の景色が素晴らしいらしい。
だが、雨はやむことなく、なにもみえない。
こうなったら、また来るしかない。
街道の標高が最高で、2242mのポルドイ峠の山小屋で景色をみながら昼食のはずだったが、通り過ぎる。
地図は旅行会社のをちょっと拝借。
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ファルツァレーゴ峠では、もともとそこからロープウェイに乗る予定になっているので、そちらの山小屋で昼食を含めた自由休憩となった。
しかし、こちらの山小屋ではそれほどおいしそうなものもなく、非常食として朝食の残りのパンを持ってきていたのを食べた。
さすがに山小屋のテーブルに座ってパンをかじるわけにもいかず、屋外で景色を眺めながら食べた。
ファルツァレーゴ峠は、2117m。
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遠くは見えないが、なかなか気持ちのいいところだ。
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ロープウェイに乗る時間がやってきても霧は晴れない。
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ロープウェイからは結構、下が見える。
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ドロミテ街道もはっきり。
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あっというまに、2752mのラガツォイ展望台に到着した。
ここの山小屋でもまた、休憩。つまり、お天気の様子をみている。
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なんだかカラスみたいな鳥がたくさんいる。IMG_4979s.jpg

ツアー仲間が小屋の中でコーヒーを飲んだりしている間に、カメラ散歩でもしよう。
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幸い、雨は止み、霧も少し晴れてきた。
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オヤ、わんちゃんを3匹も連れてきている。あの装備だと、わんちゃんと一緒に山下りをするのかな。
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霧は晴れたかと思うとまたさぁーっと出てくる。
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ここの展望台は、かなり広い。晴れていたらにぎわうのだろう。
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雨が止んで、歩き始めた人たちも見える。
白いのは雪渓だ。
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私たちもいよいよ歩き始める。
ドロミテらしい景色が見えて、とりあえず満足。
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ドロミテの中にいるんだわー。
雪渓が残っていて、風景を豊かにしている。
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岩の下に流れるようにあるのは雪ではなく、砂。
雨で土石流になりそうだけど、きっと固まっているんだろう。
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ドロミテ山塊のガレ場や雪渓を歩く [チロル・ドロミテ]

2752mのラガツォイ展望台からは、山をぐるっとひとまわりする形で、もとの2117mのファルツァレーゴ峠まで下って行く。
ドロミテの尖った山のひとつから下りてこよう、というわけだ。
外から見るのとは、別のなにかが見えるだろう。
ドロミテの心臓部分に分け入ろうというのだから。
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だが、下り始めてすぐに見えたのが、第一次世界大戦当時の塹壕だった。
今はイタリア領となっている、ここ、南チロルは、当時、オーストリアハンガリー帝国領だった。
これをイタリアが、戦後自国領土とした。
チロルは、現在、オーストリーに残る地域と、イタリアに分割された南チロルとに分かれているが、もとは、ひとつの地域だったのだ。
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イタリア軍が整備した道は、現在、登山道となっている。
雪の残る山の岩には、ところどころに塹壕が残っている。
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この辺りは、急な斜面で、なおかつガレ場なので、注意深く下りていく。
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雨がひどくなくてよかった。
歩いているので、寒さは感じないが、気温はかなり低そう。
このころ、東京は連日、猛暑だったらしい。
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岩や石ころだらけのように見えるが、よくみると、小さな植物が花盛りだった。
ピンクはSilene-acaulisシレネ・アカウリス(ナデシコ科)かな。
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風をさけるように石の間に咲いている花。名前は、ワカラナイ。
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白い花は、
クリサンテマム・アルピヌム】[Chrysanthemum alpinum/Leucanthemopsis alpina ](キク科:花弁多5){マーガレット} かなぁ。
名前からすると、アルプスのマーガレット。ウ~ン、なかなかいいね。
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岩陰で、頑張るのは生活の知恵。
ダフネ・クネオルム[Daphne cneorum](ジンチョウゲ科:花弁4)かなぁ。
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花びら4枚で、葉に特徴があるから、名前もわかりそうなものだけど、ナンデショウ。
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集団で力を合わせるのも生活の知恵。
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水滴まみれの花。水滴が主役です。
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下りはじめてしばらくは、急な斜面が続く。
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霧は出たりひっこんだりしているが、次第に、明るくはなっているのが救いだ。
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また塹壕、これは、はっきりとした形で残っていて、説明まであった。
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ドロミテの心臓みたいなところまでやってきた。
小さな池が見える。
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あそこまで下りれば、少しは平らになるかも。
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【ステラリア・グラミネア】[Stellaria graminea](ナデシコ科:花弁5){ハコベ属}かな。
日本のひよこぐさにそっくりの花だから、きっとハコベの仲間だ。
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赤い服をきたハイキングガイドのシモーネさんが雪渓を横切っている。
え~~っ、私たちも雪渓を歩くの????
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雪は滑りやすいので、気を付けて。
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ラガツォイの山道で出会った人たち [チロル・ドロミテ]

ラガツォイ展望台から、まだまだ下っている。
標高差600mほどを歩いて下りていくのだが、まだ、200mも下っていないだろう。
ガレ場が続く。
誰かが滑ったようだが、大したことがなくてよかった。
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平均年齢65歳のグループなので、用心に用心を重ねているし、最年長の方の荷物は持ってあげたり、と思いやりの精神が充満している。
それに、みんな、花の写真を撮ったり、立ち止まって景色を眺めたりしているので、きわめてスローペースで歩いている。
一眼レフを片手に、ストックなしで、歩いているAdaは、そのペースがうれしい。
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見たこともない花。
色が平安貴族の着物みたい。
リナリア・アルピナ[Linaria alpina](ゴマノハグサ科:花弁唇形){ウンラン属} かなぁ。
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これはあざみの親戚かな。
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下りていくにつれて、少しずつ、植物の背丈が高くなってくる。
なぜだか傷んだ花びらだが、お椀みたいな特徴のある形なので、取り上げたものの、調べても名前がわからない。
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たんぽぽみたいな花だけど、葉が違う。
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あら、ケシ。葉っぱがびしょぬれ。
【パパヴェル・ラエティクム】[Papaver rhaeticum](ケシ科:花弁4){ケシ属}
背が低くて、花びらが紙のようだ。
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これはアルプスマーガレットということにしよう。
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コケナデシコかな。
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遠くからみると、砂が流れているようなところを歩いている。
砂は、何万年もの間に、岩を削り、洗い流してできたのだろう。
見た目と違って、砂ではなく、しっかりとした土になっている。
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こんなふうになってるのねぇ。
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平たんなところまでくると、洋服をきたワンちゃんがいるので、驚いた。
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すぐに飼い主が現れて、一緒に通り過ぎて行った。
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今度は、子供の手を曳いてあるいてくるおじいさんが現れた。
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あれよあれよというまに、7,8人のご家族らしき人たちが、あらわれ、私たちと、ごあいさつ。
子供たちが本当にかわいい。
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しばらく、休憩したのち、ご家族のみなさまは、山を登っていった。
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ピンクの可憐な花は、バラ科のキジムシロ、通称ドロミテアカバナキンバイらしい。
ドロミテでしか見られない花だとか。
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葉もふが入っていてきれい。
場所によって、色の濃さが違う。白い石灰岩に交じっているのがいい。
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これも、ドロミテアカバナキンバイだが、つぼみと、水滴が主役。
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コバルトブルーの素晴らしい色の花。
【ゲンチアナ・ヴェルナ】[Gentiana verna] (リンドウ科:花弁5){ミヤマリンドウ}かな。
これがミヤマリンドウなのねぇ。
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勿忘草もブルーがきれい。
白い石灰岩とのコントラストがいい。
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山肌に張り付いて咲いている紫の花はなんだろう。
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【シレネ・アカウリス】[Silene-acaulis](ナデシコ科:花弁5){コケナデシコ}かなぁ。
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あちこちに咲いている。
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崖の下を歩いていく、ガイドのシモーネさん。
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私たちもついていく。
このあたりは、石灰岩がごつごつ出ているが、色が白くて、印象をやわらげてくれる。
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下に下りてくるにつれて、よくみるのが、これ。
お花なんだかつぼみなんだか、さっぱりわからないが、どうもお花が咲いている状態らしい。
【キルシウム・スピノシシムヌ】[Cirsium spinosissimum](キク科:花弁多5){アルプスアザミ}
ふむ、ふむ、アルプスアザミねぇ。
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こういう花もあったということで・・・。
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アルプスマーガレットの群落。
下りてくるにつれて、同じ花でも集団が大きくなってくる。
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これはアルプスマーガレットとは違うと思う。この種の花は似ていて、さっぱり判別できない。
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すみれの仲間みたい。
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