ペリトモレノ氷河の氷が岩に落下して飛散 [パタゴニア]
船からペリトモレノ氷河を見学した後は、昼食。
このあたりにただ1軒しかない、レストランは、山小屋風。
お土産屋も兼ねている。
ここ以外に付近に建物はない。
レストランの従業員が住むような建物も見当たらないから、カラファテからペリトモレノ氷河まで通勤していると思われる。
昨夜、夜中の12時にホテルに着いて、パンとコーヒーの朝食は食べたものの、まともな食事は、アルゼンチン到着後、はじめてだ。
いきなり牛のステーキが出てくる。
それもあばらの部分で骨付き。
その他に、野菜のスープとパンと、デザートにムースが出た。
アルゼンチンでは主食が牛か、羊の肉。
肉は、思いのほか、大変おいしかった。
日本の肉のように霜降りではなくて、赤身ばかり、だけど、やわらかくて、歯ごたえも残っている。
噛めば噛むほど味が出る、という感じ。
さて、食事の後は、また氷河観光。
今度は、氷河の対岸にある展望台から眺める。
この地図は、アルゼンチンの観光用サイトから拝借した。
上に氷河が流れてきていて、真ん中はアルヘンティーナ湖に続く水道になっている。
下は展望台や遊歩道のある陸地。
その展望台まで、歩いていく。
茶色のしるしは、展望のためのスペースをとってある場所だと思う。
この地図では、氷河は対岸には達していないが、現在、対岸に衝突しているという。
レストランは小高い山の上にあるので、遊歩道に沿って降りていく。
途中の景色は、新緑がみずみずしい。
少し氷河が見えてきた。
中腹にある展望ポイントが見えてきた。
お天気が悪いせいか、だれもいない。
遊歩道はきれいに整備されている。
赤いノートラの花が満開で、本当にきれいだ。
氷河の右側。
氷河の左側。
ここは、午前中に船でみたところ、リコ水道だ。
氷河とこちら側の陸地が確かにくっついている。
まだまだ遊歩道を降りていく。
雨が降ってきて、カメラレンズにくっついてきた。
風がきついので、傘はさしていられない。
あらかじめ、雨用のズボンと上着を着ているから問題はないのだけど、一眼レフカメラが濡れてくる。
歩いていると、ときどき氷河のくずれる大音響が響き渡る。
遠くてみえないことも多いのだが、近くで崩れた氷河をかろうじてカメラに撮った。
といってもかんじんの大きな塊が落下した後だったので、その余波の小さい氷の流れだけ。
ちょうど、氷河が対岸に激突している場所で、おきたので、落下した氷が、岩にぶちあたり、氷が砕けて四方に飛散していった。
写真は、その後の小さい氷が流れているところ。
氷河が陸地に衝突しているために、湖は2分されてしまっていて、向こう側のリコ水道は出口がなくなり、水位が2m上昇してしまっている、というのだが、この写真をみてもあまり水位の差は感じられない。
氷河の高さは、このぶつかっているところでは、60mくらいあるそうだから、2mの水位差は写真ではわからなくても仕方が無い。
それにしても、陸地にぶつかっているところは、氷河も土を削って持ち上げて黒くなってしまている。
岩と氷のせめぎあいの凄まじい様子がうかがえる。
下の写真はさらにその後、流れが落ち着いてきた様子。
ペリトモレノ氷河は崩落を続ける [パタゴニア]
下の写真はペリトモレノ氷河の航空写真だ。
これもWikipediaから拝借した。
(著作権侵害、すみません、あまりにもきれいなので)
さすがプロのカメラマンの写真は素晴らしい。
氷河は湖を分断して対岸にぶち当たっている様子がよくわかる。
で、今、私たちはこのちょうど氷河の先端の陸地側にいる。
写真の一番右側の出っ張ったところにいる。
この写真をみて、つくづく思うのだが、なんという絶妙のピンポイントに氷河は流れてきているのだろう。
対岸のビューポイントからはすぐ目の前に広がって流れてくる氷河が見える。
このような構図は世界でもここだけじゃないかしら。
それに数年おきに、氷河が対岸にぶちあたって引き起こされる大崩壊と手前側の湖の大放流というおまけまでついている。
さて、その氷河と対岸の接点にあるビューポイントまで降りてきた。
もっと拡大してみると、いかに氷河が巨大かがよくわかる。
このビューポイントからみえるところで、しきりに氷河の小さな崩壊が起きていたので、カメラを構えた。
氷河が崩れる瞬間を撮ることはできなかったが、湖に落下したところを、かろうじて撮ることができた。
氷の塊が湖に落下して水しぶきがあがる。
持ち上がった氷がまた湖に横たわろうとするために引き起こされる水しぶき。
氷は沈む。
これで一段落。
と、思ったらまた大音響とともに氷が落下。
今度はカメラは間に合わないで水しぶきだけ。
じっとみていると本当にあきない。
時のたつのを忘れてしまう。
氷河と対岸の接点あたりは、氷が落下すると、対岸の岩にぶちあたり、氷が粉々に砕ける。
その破片が岩の上や湖に散乱している。
向こうに見える湖が分断されたリコ水道。
手前に氷の破片が浮いているのはアルヘンティーノ湖。
同じ場所からアルヘンティーノ湖の方を見る。
湖に浮かんだ氷の破片が、また美しい。
砕けたばかりの氷。
溶けかけた氷。
これは氷河の上のほうのとがった部分かなぁ。
どれもこれもきれいな破片ばかりだけど、写真を撮っていてもきりがない。
氷河の崩落もじっと目をこらして待っているときりがない。
こうして、どんどん時は過ぎていったのであります。
ペリトモレノ氷河の遊歩道に咲く花 [パタゴニア]
氷河の写真ばかりみていると、真冬に思えるが、実は春。
新緑の候、花々がいっせいに咲く季節だ。
遊歩道のまわりは、新緑だ。
木々の間から顔を出す氷河。
歩いていると、ときどき氷河が崩れる轟音が響き渡る。
ビューポイントをつなぐ遊歩道。
なんといっても花といえば、ノートラだ。
真っ赤な花と氷河の対比がおもしろいので、写真をたくさん撮ったが、案外、うまく撮れていない。
赤い色と輝く白は露出の調整が難しい。
花に焦点をあわせて背景をぼやかしてみたり・・・
背景に氷河の全体がわかる景色を入れてみたり・・・
2兎を追うもの、1兎もえませんね。
遊歩道に一番多いのが、カラファテ。
町の名前と同じだが、この木が多いので、町の名前がつけられた。
これは、パン・デ・インディオ。
インデアンのパン、という意味だそうな。
実際のところ、原住民はこれを食べていたそうだ。
これは、実は寄生植物だ。
木にとりついて、びわのようにふくらんでいく。
赤い葉っぱは寄生植物だそうだ。
木はカラファテ。
新芽のように見える。
これはなんだろう。
カラファテの実かもしれない。
この木は、遊歩道に緑を作っている、南極ブナ。
レンガと呼ばれていた。
その南極ブナの葉っぱにとりついているのは、寄生虫だそうだ。
中に虫が住んでいるそうだ。
まるで、木の実にみえるが、よくみると、葉っぱの上にくっついている。
キクのよう。
これはわからない。
これから調べます。
背景のぼやけた赤いのは、ノートロ。
黄色い花はランだと言っていたけど?