展望台フィッシャー・テールからの絶景 [チロル・ドロミテ]
ハイリゲンブルートでの2日目の朝、お天気を見る。
昨夜のどしゃぶりの雨のためか、水蒸気がもやっと湧き上がっている感じ。
でも青空が見えているから、よしとしよう。
だが、肝心のグロースグロックナーが見えない。
昨夜の雨でまた、パステルツェ氷河は後退したことだろう。
さて、今日の泊りはザルツブルグだ。
明日はもうミュンヘンから飛行機に乗る。
ザルツブルグに行く途中のハルシュタットでお昼を食べる。
今日の一番の観光の目玉はハルシュタットの湖畔散策らしいけど、そこに行くまでのバスからの眺めは、素晴らしいはずだ。
オーストリーの一番高いところにある観光のための道路、グロースグロックナー・ホッホ・アルペン街道を走るのだから。
ドロミテ街道ではな~んにも見えなかったから、今度は晴れてほしい。
青空も見えているので、サイクリングの人たちも、車から自転車を出して出発の準備をしている。
日本ではこういうグループはほとんどみませんね。
バスはどんどん登っていくが、低い雲がハイリゲンブートの谷間にかかってしまってよく見えない。
しかも標高が上がるにつれて、なんにもみえなくなった。
バスは雲の中を走る。
なんにもみえないまま、ホッホトーア Hochtor という街道の最高地点(標高2506m)に到着した。
小さなトンネルがあり、トイレやお土産やもあるらしい。
休憩になったものの、こういうお天気だし、歩き回る気もしない。
ハイリゲンブルートが1300mだから、ここまで1200mも登ってきたのだ。
表はここ
http://www.eu-alps.com/i-site/cols/data/007.htm
からお借りした。(ありがとう)
峠を少し下っていくと、少しまわりが見えるようになってきた。
雪が残った山裾が見える。小さな池も見える。
また山を回り込んで景色が変わった、と思うと、さらに明るくなってきた。
これはいいかも・・・・・・
と思う間もなく、あっという間に青空になった。
すご~い!!
バスよ、止まれ、と思うと、本当にバスは止まった。
展望台に到着したという。
ホッホ・トーアのトンネルからは10分くらいだったかしら。さっき止まったばかりだったから、このあたりで止まるとは思いがけなかった。
ホッホ・トーアまでは雲や霧でなにもみえなかったのに、こんなにお天気って急変するのねぇ!!
心底うれしくなってしまって、カメラを持ってバスから飛び出した。
望遠側で山を撮っておこう。
多分、背の低い奥のほうが、グロースグロックナーで、オーストリーで一番高い山のはず。
遠いので、低く見えている。
フランツ・ヨーゼフ・ヘーエから眺めたのとは、方向が違うためか、少し山の形が違う。
氷河らしきものが見えるから、それも大きくして記念写真を撮る。
流れている感じが出ている。
右のほうの一番高い山にかかっている雲が、なかなか無くならない。
右側のほうにも氷河らしきものがあったので、記念写真を撮る。
もっと高い展望台があるようだ。いってみよう。
ここは、フィッシャーテール FuscherTorl という場所なのだ。
トンネルのあったホッホトーア Hochtor という最高地点から、ここはわずか5km。
展望スペースとは反対側に石造りの小屋があるが、、これは工事の殉職者のための慰霊碑だということで、中には入れないようだが、上には上がれるらしい。
グロースグロックナー・ホッホ・アルペン街道は、1935年に開通しているから、約80年前。
ホーエ・ タウエルン国立公園の中心部を走っていて、全長48キロだそうだ。
それほど長くはないが、この工事で亡くなった方は多いらしい。
階段を上っていく。
真下の道路にはぞくぞくと、バイクの人たちが到着する。
この道路では、毎年クラシックカーのパレードが行われるとか。
黄色いバスは、我がグループのバス。
バスの記念写真も撮ろう。
バスの前の展望台には誰もいなくなった。
みんな、こちら側の建物の上にあがってきているのだ。
この旗はなんだろう。
花は、植えているのではなくて、自然に生えてきているもの。
建物の上に上がってきたつもりになっていたが、斜面に造られた建物なので、階段を上ると、山の斜面につながっている。
だから、殺人事件の花のトリカブトも咲いていた。
上には上があるもの。
まだ、この上に展望台があるではないか。いってみよう。
展望台の最上階までいったところで、また記念写真。
一番高く見える山の頂上の雲が少しなくなってきたので、また記念写真を。
もう、何枚写真を撮ったことか、同じような山の写真が、山のように内臓ディスクを占有してしまった。
さて、山の案内板があった。
見えている山は、すべて3000mを超えている。
景観を楽しんでいるうちにも、雲が出てきて、山にまといつき始める。
山のお天気の変わり身の早さは、すさまじい。
輪っかに目を合わせると、それが、グロースグロックナーだという装置があった。
だが、私は飛び切りのチビなので、届かない。
バスが展望台を出発する時間になって人が少なくなったが、二人のおじょうさんが、記念写真を撮っていた。
でも、背景が山のほうでないのがおもしろい。
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