コネマラ国立公園を1周してダイヤモンドヒルへ [アイルランド]
バスはカイルモア修道院を後にした。来るときに今にも雨が降りそうなお天気の下でかすんで見えていた修道院も、今は午後の日差しをあびて輝いていた。
アイルランドの雲は低いとは聞いていたが、標高500mにも満たない山のはずなのに、雲がたれこめている。
小川のほとりでは羊が草を食べている。
次の予定は、カイルモア修道院から5kmほど離れた地点から歩いて、コネマラ国立公園を満喫することになっている。5kmなので10分もすれば到着のはずだったのだが、もう20分以上もバスは走り続ける。
すると、添乗員さんから、道を間違えました、というアナウンスがあった。一瞬、車内は緊張に包まれる。それでも近いところだから引返してもまぁ、なんとかなるか、と思っていた。しかしバスは引き返さないでどんどん進む。地図をみてみると、公園をぐるりと回るような形で道路がある。そうかぁ、回り込んでいくんだ。
40分ほど走り続けたとき、添乗員さんから、運転手さんからのコメントとしてお知らせがあった。運転手さんは、a kind of service と言っている、つまり、この遠回りはサービスなのよ、というわけだ。
車内は爆笑に包まれ、緊張がすっかりほどけた。確かにね、コネマラ国立公園をバスでぐるっと1周するんだから、サービスか~。日本人だったら平謝りするところだろうね。
私Adaは、肝っ玉母さんのような女性の運転手に感心してしまった。こんな女性、日本にはいないなぁ。謝らないでみんなを納得させてしまう。
遠回りのおかげで、湖の点在する景勝地を堪能できたのでした。
ものはとらえよう。失敗をプラスに転換させる発想は大事だ。
それにしても時間がかかる。10分のはずが、もう1時間ほどかかっている。次の散策を楽しみにしているので、お天気も気になる。雲がとても低い。運転手さんは時間を挽回するためか、猛スピードでバスを走らせる。ほとんど車など走っておらず、時速制限はあるのかないのか、いい道になると、時速100kmは超えているだろう。
一眼レフをバスの窓にぶつけないように構えてシャッターを切る。でもやはりぶれぶれの写真がどっさりとお蔵入りした。
ようやく、コネマラ国立公園のビジターセンターに着いた。
あ、ナスタチュームだ。以前、これも記事にしたことがある。
また異国で旧友に出会った気分。ビジターセンターの庭の大きな鉢で育てられている。それにしても元気だ。
他の花もいきいきしている。
曇り空で霧雨が降ることの多い気候が、植物を元気にさせているのだろう。
こういう花の配置で、マクロレンズを使うと最高の写真が撮れるはずなんだけど。
さて、、これから3kmほど歩く。めざすは、445mのダイヤモンドヒル。
写真の小高い山の中腹を歩く。登るのではないのよ。
ビジターセンターのまわりは、子供連れでも楽しめそうな設備が整っている。シーズン中はにぎやかなんだろうけど、今日は、人影がない。
羊もいた!
この地方特産のコネマラ種の馬かなぁ。なんか、ぼってりしている。
さぁ、歩こう。
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