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カラフルな小径カミニート [パタゴニア]

アルゼンチン観光最後の日の朝は、コロン劇場をみて、お昼は、ツアー全員で、旧倉庫街プエルト・マデーロ地区のレストランで食べる。
日本の港みらい地区の旧赤れんが倉庫のように、現在は、高級なレストランやおしゃれなお店が並ぶ地区に生まれ変わっている。

お昼の後は、普通のバス観光旅行の、市街見学となった。
パタゴニアの素晴らしい自然をみた直後なので、バスからガイドさんの説明のままに外を眺めても、いまひとつ、ぼんやりとしてしまう。

だが、カミニートはおもしろかった。 
以前、ここカミニートのあるボカ地区は、アルゼンチン随一の港だったとか。
ヨーロッパからの船はすべて、ここに停泊し、多くの移民を運んできた。
労働者も多くやってきたし、港で働く労働者も多かったために、男たちを相手にする安酒場がひしめいていた。
タンゴはそんな中で生まれたのだそうだ。

貧しかった家々は、廃材のトタンに、船を塗装したあまりのペンキをもらいうけて塗ったので、色がてんでばらばらになったそうだ。
結果としては、カラフルでおもしろい地区になったそうだ。 

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カミニートのすぐ近くに、ボカ・ジュニアス・スタジアムがある。
今日は、アルゼンチン国内リーグの決勝戦があるとか。
町は、ユニフォームを着た人、警官、ボカ・ジュニアスの旗を振っている人などが、町にくりだしていて、異様な熱気に包まれていた。
今日は、日曜日なのだ。
普通の町の少年も、ボカ・ジュニアスのチームの服を着ている。
青地に黄色い線の模様は、昔、ここにスウェーデンの船が国旗をひるがえして入ってきたときに、かっこいいので、この旗をまねて、ボカ・ジュニアスのチームカラーにしたそうだ。
サッカー・クラブのボカ・ジュニアスは1905年にイタリア系移民を中心に結成されたというから、100年以上にわたって続いているサッカーチームなんだ。

家のトタンや塗料に加えて、人もイタリアやスペインから来ているし、サッカー・チームのチームカラーまで、外国のものを借りてきている。
たくましさを感じるではないか。 

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カミニートというのは、小径という意味だそうな。
カミニート・・・、とってもなつかしい響きの言葉だ。
それもそのはず、日本語で歌われる数少ないタンゴの曲のひとつにカミニートというのがあって、メロディが頭に浮かんでくるほどだ。
カミニートは、ブエノスアイレスのボカ地区にある。

この地区をさまざまな色で塗り分けて楽しい空間を作り出すアイデアは、ここボカ地区出身のキンケラ・マルティンによるものだそうだ。
この画家の名前をつけた美術館もあるようだ。
キンケラ・マルティンは、ボカの港や町を描き、町のために尽くした。
そのために画家の卵など、芸術家が集まる地区にもなっていった。
今でも、道で絵を売っている人たちが多かった。

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真っ赤な壁の家に青い窓枠。

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カミニートの看板がある。
ここからカミニートと呼ばれる小路が始まるということだろうか。
その横に飾られた浮彫の絵もおもしろい。 

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お土産屋のひしめくメインの通り。

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2階から身を乗り出しているのはお人形。
遊び心いっぱいの町だ。

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タンゴを踊るときの衣装で客引きをしているお姉さんがいる。

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ここにもタンゴのお姉さん。

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階段の上にいるのは、お人形。
行ってみる時間がなくて残念だったけど、きっと、お店になっているんだろう。

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このおばあさまは、きっと占い師だと思う。
このコーナーによく似合う。

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この家に二階ベランダにいるのも人形。
これはきっとペロン大統領とエビータを模したものだろう。

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ここにもボカ・ジュニアスのTシャツを着た人がいる。

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楽しくて陽気な町だ。
ここにいると、一日いても飽きないと思うのだけど、非情なことに、フリータイムは1時間もなかった。
これだから、個人で旅行したくなる。

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