世界の果て郵便局のある海辺 [パタゴニア]
世界の果て号は、30分の観光休憩をとったのち、再び動き始めた。
あと30分ほど列車で揺られる。
ゆっくりゆっくりと走るので、遊園地の子どもの電車のようだ。
だが不思議なことに、ここの観光地には子どもがいない。
白い馬が川べりで遊んでいた。
こういう絵があったような・・・
こちらにも馬がいる。
単調になりがちな車窓からの景色が馬のおかげで、活気づく。
切り株だらけの野原。
自然を壊すと、なかなか元には戻らないらしい。
さて、汽車は、終点に到着した。
ここから、再び、汽車に乗って戻る人、歩いて戻る人、さまざま。
私たちご一行さまは、30分ほどの軽いハイキングでロカ湖まで行き、先回りしてくれたバスに合流することになっている。
新緑の中を歩きはじめる。
パンデインディオが木に寄生していて、豊な彩りを沿えている。
パンデインディオという名前が示すように、原住民はこれを食べていたそうだ。
さわってみると、本当にパンのような感触だった。
すぐに水辺に到着した。
湖のようだが、これは海。
ビーグル水道につながるラパタイア湾だ。
奥まっている湾のせいか、とてもおだやかだ。
波もたっていない。
手前の島は、アルゼンチンのレドンダ島だが、雪を冠っている島は、チリのオステ島になる。
続けて左側へカメラを向けるが、おんなじような景色。
右側は砂浜があって、その浜辺にいる。
足元は花盛り。
その浜辺に郵便局がある。
名づけて、世界の果て郵便局。
だが、これは、最果てではない。
チリ側のさらに南のほうには、実は小さな村があり、そこが実は最南端の町になり、そこに郵便局があるそうだ。
アルゼンチンの作戦勝ちですな。
南極にも最近は郵便局があるそうだ。
でもどこの国の郵便局なんだろう。
海に張り出した桟橋のうえにある小屋が郵便局になっていて、みんなここでスタンプを押してもらっている。
赤いポストまである。
海辺ではまた馬が遊んでいた。
馬の落し物もたくさんあった。
うららかな春の日差しの中で、一日中寝そべっていたい気分になる。
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