オーストリーで一番高い山グロースグロックナー [チロル・ドロミテ]
ハイリゲンブルートでの朝、ベランダから、うんと左の山を見上げる。
雲一つない青空に、グロースグロックナー山が遠くに見える。
今日は、グロースグロックナー山の近くまで行き、パステルツェ氷河を見に行くことになっている。
こんな青空を見たのは、本当に久しぶりだ。
グロースグロックナー山は標高3,797m、オーストリア最高峰の山だ。
パステルツェ氷河は、オーストリア最大の氷河だ。
富士山の標高は、3,776 mだから、富士山より20mほど高いことになる。
20年ほど前にフランスのエギーユ・デュ・ミディ展望台から眺めたモンブランが、4810mだから、人生で3番目に見る高い山になるかなぁ。
最高はタンザニアで見たキリマンジャロで、5895mだが、かろうじててっぺんが見えたきりで、あんまり見たという感じがしなかった。
バスは、山岳道路をぐんぐん登っていく。
ダムが、オリーブ色の水をたたえている。
氷河から流れる水は、青白く濁っている上に、氷河の底の土を削り取って、一緒に流れているから、こういう色になるのだろう。
グロースグロックナーが見えてきたが、薄い雲をまとっている。
これから登る道が山をぐるっと回っているが、雪よけの屋根がかかっている。
登ってきた道を振り返る。
最近はコストパフォーマンスが良くないので、アルプス近辺での放牧はあまりしなくなったそうだが、このあたりでは、まだ牛が遊んでいた。
白い腹巻をした牛が何頭かいて、笑ってしまう。
アイルランドではパンダそっくりの牛もいたっけ。
バスは、フランツ・ヨーゼフスヘーエ(Franz-josefs-Hohe)に着いた。
ここでバスを降りる。
1856年に皇帝フランツ・ユーゼフ一世は皇后エリーザベイトとここに来ているので、その名前が付いた展望台だ。
ここでバスを降りる。
1856年に皇帝フランツ・ユーゼフ一世は皇后エリーザベイトとここに来ているので、その名前が付いた展望台だ。
しばらく山を眺めていると、時折、グロースグロックナーの頂上が姿をあらわす。
展望台の下の草むらには、マーモットがいた。
パステルツァ氷河が少し見えるのだが、なんと灰色だ。
パタゴニアの巨大な氷河に比べると、ずいぶん違う姿だ。
老齢に鞭打って、生きながらえている感じ。
パタゴニアの巨大な氷河に比べると、ずいぶん違う姿だ。
老齢に鞭打って、生きながらえている感じ。
サングラスをかけたギャングみたいな子どももいた。
ここからさらにケーブル乗り場までしばらく歩く。
ケーブル乗り場の近くの展望台も人が大勢いた。
今日はお天気がいいから、みんなやってきている。
今日はお天気がいいから、みんなやってきている。
ここからは、氷河がもっとよく見える。
ここでも写真休憩だ。
ワンちゃんの飼い主と話をしているのが、我らがガイドさん。
金髪でぴちぴちのおじょうさんだ。
このかんかん照りの中、帽子もなく、半袖で、腕はむき出しだ。
金髪でぴちぴちのおじょうさんだ。
このかんかん照りの中、帽子もなく、半袖で、腕はむき出しだ。
氷河がもっとよく見えるところまで行って、氷河を研究してみよう。
だいたい、氷河と土の境目がよくわからない。
7月だし、氷河は一番後退する季節でもある。
だいたい、氷河と土の境目がよくわからない。
7月だし、氷河は一番後退する季節でもある。
氷河の先端と、削られた土の模様が見える。
氷河から溶け出た水が、たまっている。
雲の影で、黒っぽくなっているところが、怪しい上に、灰色の土と水が同じ色なので、混沌としている。
地球創世記はかくもあろうかといった様子だ。
氷河から溶け出た水が、たまっている。
雲の影で、黒っぽくなっているところが、怪しい上に、灰色の土と水が同じ色なので、混沌としている。
地球創世記はかくもあろうかといった様子だ。
氷河のベロの右端には、穴があいている。
氷が溶けているのだろう。
氷が溶けているのだろう。
あら、シベリアンハスキーだ。
お、また山頂が見えた。
山頂の下のほうは、氷が絶壁になっている。
氷が崩落した後なんだろう。
氷が崩落した後なんだろう。
望遠側で撮ってみたが、なんだかよくわからない写真になった。
いよいよケーブルに乗って、氷河の流れるところまで下りて行く。
コメント 0