トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード1周ハイキング [チロル・ドロミテ]
コルティナ・ダンペッチオでの朝、雨が降っていないので、外に出てみた。
山が見えてはいるものの、今にも雨が降りそうなお天気。
今日は、トレ・チーメ1周、10kmほどのハイキングだ。
雨が降って、どうするのさぁ~。
だが、世は非情だ。
バスが出発する8時には、ぽつぽつと雨が降り始め、ひどくなるばかり。
バスの窓ガラスも雨滴がついてしまって、カメラも雨滴が写るばかり。
トレ・チーメの出発点に行く手前に、景勝地として有名なミズリーナ湖で写真ストップした。
このときは、ちょうど雨が止んだが、とてもとてもミズリーナ湖のイメージにはほど遠かった。
10年ほど前に買った、パソコンの背景画面が、夢のような湖の写真だったが、それがミズリーナ湖だった。
いつもだと、背景画面は自分のお好みに変えてしまうのだが、湖があまりにもきれいだったので、そのパソコンだけは、とうとう、背景を変えないまま、使った。
そのころは、どこの写真なのかわからなくて、いつかこんな場所に行ってみたいものだと思っていたのだった。
そのあこがれの場所が、これ。
ちょっと違いすぎ。青空の威力たるやすごいものですね。
さて、トレ・チーメ1周のハイキングスタート地点に向けて、バスは、どんどん登って行く。
コルティナ・ダンペッチオの標高は、1210m。
ミズリーナ湖の標高は、1754m。
トレ・チーメ・ディ・ラヴァレードのハイキングスタート地点である、オーロンツォ小屋の標高は、2320m。
だが、またしても、雨、それもかなりひどい。
オーロンツォ小屋で、空を眺めながら、しばらくお天気の回復を待っていたのだが、雨はひどくなるばかり。
だが、ハイキングはスタートしたのだった。
あまりの雨のひどさに、カメラはリュックにしまいこんだ。
旅行中で一番ひどい雨だった。もうどしゃぶり。
景色をみるのもあきらめて、健康のために歩くことにした。そう思えば、10kmを雨の中、歩くくらい、なんてことはないのだ。Adaの父は、90歳を超えても毎日、散歩で10km近く歩いていたではないか。それに、ハイキングとはいえ、山のまわりをぐるりと回るだけで、登山ではないのだ。道も整備されいる。雷が鳴らなければ怖くもないし。
この時点で、ツアーの一行の何人かは、ハイキングから脱落し、小屋で待っていることになった。またここに戻ってくるのだ。
というわけで、傘はささず、ポンチョをかぶって、3kmほどは、ひたすら歩いた。他の人は傘をさしていた人が大半。大雨の中、傘をささないで歩きだすのには勇気がいったが、できるだけ両手を空けておきたかった。これはかなり正解だったと思う。ひさしのついたポンチョだし、足のひざくらいまでおおっている。結局、雨用のズボンも持ってはいたが、はかないままで大丈夫だった。
さて、雨が止み、空が少し明るくなったので、1枚記念写真。
また雨が降り始めた。カメラは再びリュックの中。
雨が小やみになるのをみはからって、ときどきカメラを取り出す。
ラヴァレード小屋が見えてきた。
すご~い景色。雨の中を歩いたかいがあるというもの。
ラヴァレード小屋に着いたときは、再び、どしゃぶりの雨だった。小屋で休憩しようにも、小屋の中がびしょ濡れになりそうだったので、すぐに出発した。
ハイキングガイドのシモーネさんもお手上げのお天気。
全コースの3分の1くらい過ぎたころから、雨が止んだ。
下写真の右下隅にツアー仲間が歩いている。
雨も止んで、この調子なら、いいじゃ~ん。
トレ・チーメのふもとで小休憩。
とうとう、お昼休憩の予定の、ロカッテリ小屋が見えてきた。
行先が見えると、途端に、スピードがゆるみ、カメラをあちこちに向け始める。
グループは、写真休憩だ。
どこを見ても絵になる風景。と思ってぱちぱちと撮ったものの、あんまり大したことない。
やっぱり青空が足りない。
トレ・チーメのトレとは3つということ、その3つの山がくっきりと見える。
左隅の道を歩くのは仲間。
足元にはひなげし。
ロカッテリ小屋に向けて、いくつかのハイキングコースが集まっている。
もうすぐ昼食。下写真の主役は青い花。
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