標高3058mのガイスラッハコーゲル展望台 [チロル・ドロミテ]
8時にインスブルックを出発したバスは、エッツ渓谷をどんどん南下し、登っていく。
9時半には、ゼルデンという小さな村に到着し、ここでバスを降りた。
ここからは、ロープウェイに乗るのだ。
インスブルックのの標高は573m。ここゼルデンの標高は1377m。
800mほどをバスで登ってきた。
そして、これから3058mのガイスラッハコーゲル展望台まで、ロープウェイで登る。
下の地図の赤い矢印が、今いるところ。
ここから黒い線が伸びているのが、これから乗るロープウェイ。
ロープウェイの中間に、中間駅がある。
ロープウェイは、これ以外にも、何本もある。冬季はここでスキーの世界大会も開かれるほどで、山の奥のほうまで、ロープウェイを使っていくことができる。
日本の志賀高原でも、リフトやロープウェイを使って、遠くのゲレンデまで行くことができるが、ここは、その何倍かの規模になっていそうだ。
ここがロープウェイ乗り場。
日本のスキー場のロープウェイと変わらない。
利用客は、悪天候のせいもあるのか、私たちご一行様だけ。
4,5人くらいづつで、一つの箱に乗り込む。
ロープウェイが動き出す。
ロープウェイの窓ガラスにほこりがついていて、写真がクリアにならないけど。
ゼルデンの町が小さくなっていく。
ゼルデンは人口3000人にも満たない村だ。
きっと、冬場のスキー客や夏場の観光客で生計を立てているのだろう。
ここ、エッツタール(渓谷)のシミラウン氷河で、1991年に、約5200年前のミイラが、ほぼ完全な状態で発見され、話題になったことがあるそうだ。
そのアイスマンのはなしは聞いたことがある。
雨もなんとか降らず、雲もまだ降りていない。
まだゼルデンが見える。
ロープウェイが交叉するだけで、はしゃいでいる。
2170mのところにある、中間駅でロープウェイを乗り換えて、さらに上を目指す。
ロープウェイから下を見ると、登山者が見える。
半袖、半ズボンの軽装の4人組だ。
向こう側の山のさらに向こうの山まで見えてきた。
そして、3000mを越える地点にある、ガイスラッハコーゲル展望台に到着した。
3000mを越えたのは、2回目かなぁ。
モンブランが見える、エギーユ・デュ・ミディ山頂部の駅は、3777mだそうだから、それに次ぐ記録だ。
だが、まわりは、白くガスが立ち込めていて、なんにも見えない。
かろうじて、ピークにある十字架が見えるだけ。
ガスが一瞬、消えて景色が浮かび上がったときがあった。
晴れていたら、どんなにか素晴らしい景色が広がっていることだろう。
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