パタゴニアの雲 [パタゴニア]
11月26日
カラファテを朝、出発する。
カラファテでは2泊して、ペリトモレノ氷河をたっぷり楽しんだ。
今日の行き先は、エル・チャルテン。
カラファテから北へ、3時間あまりのバスの旅だ。
ブエノスアイレスからの国内便でカラファテまで飛行機できたのだが、帰りはここを通らない。
カラファテの見納め。
今日も風が強い。
風の大地、パタゴニアの面目約如なんだろう。
雲も多い。
バスはカラファテの町を通り抜けて、すぐに荒野を走り始める。
氷河のあるあたりと、バスの走る荒野は、お天気がまるで異なっているのがおもしろい。
氷河があるのは、アンデス山脈のふところに入っているが、カラファテのほうまでくると、アンデス山脈にぶつかって雪や雨を降らした後の乾燥した風が吹き降ろしてくる。
関東の空っ風と理屈は同じ。
なので、大地は乾燥している。
強風の吹き荒れる、まさに荒野だ。
風のためにパタゴニアの雲は独特の形をしている。
日本の雲はふんわりと空に浮かんでいるが、パタゴニアの雲は空を流れているようだ。
しかも、刻々と形が変わっていく。
黄色い花はパラメラ。
ちょうど花盛りだった。
遠くに見える湖はアルヘンティーナ湖。
カラファテのホテルからもみえていた湖なのだが、なにしろ全長100kmもある細長い湖だから、いつまでも見えている。
氷河が溶けてできた湖なので、エメラルド色だ。
パタゴニアの雲は、真綿を引きちぎったように、糸が尾を引いている。
下の写真の人間は、同じツアーの仲間。
他にはだれもいないし、家もない。
これもまだアルヘンティーナ湖。
湾になっている部分と遠くの色が違っていて、不思議な光景だ。
長い長いアルヘンティーナ湖と、ビエドマ湖を結ぶラ・レオナ川。
雲は相変わらず、流れている。
ラ・レオナというお店で休憩した。お店は川べりにあった。
ここもラ・レオナ川。
雲が流れていくのがおもしろくて雲ばかり眺めていた。
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