猿人の化石が発掘されたオルドバイ渓谷 [ケニア・タンザニア]
タンザニアのセレンゲティ国立公園のセロネラ地区よりさらに南のほうで、どこをみても地平線という場所に、見渡す限りヌーとシマウマで埋め尽くされている光景をみた。
セレンゲティの写真は今までにいろいろ見てきたが、全方位、ヌーとシマウマの大群というイメージは伝わってこなかった。
写真は一方向を写すだけだし、どの方向も同じ光景であれば、ある方向をひとつ撮ればいい。
この感動を写真で伝えることはできそうもない。、実際に自分の目でみないと味わえないだろう。キテヨカッターと心から感じた瞬間だ。
さて、四駆はセレンゲティを離れ、猿人の化石が発見されたオルドバイ渓谷に向かう。
これはアカシアの木。日本のアカシアとは趣きが異なるが、よくみると木肌や枝ぶりがおんなじだ。よく見かける。
雨季には湖になるという塩湖には、まだ水が残っていて、フラミンゴがいた。
飛べる鳥として最大級のアフリカオオノガンがいた。
おまけに羽を広げて大サービス。
車は、オルドバイ渓谷に到着。ここで景色を眺めながらお弁当昼食。
人類の祖先の猿人の化石が発見されたところだ。人類は、ここから北へ向かい、シベリアを抜けてアラスカまで行き、そこから南下して、南アメリカ最南端の町ウシュアイアに到達した。
日本人の吉野関晴さんは、南米最南端のウシュアイアから逆にたどって、このオルドバイ渓谷までを旅した。
自転車と徒歩と手漕ぎボートでの旅で、10年の歳月をかけた。
その記念碑がある。
猿人は、なぜ住みやすいオルドバイ渓谷を飛び出して、南アメリカまで行ったのか。
一般には、食べるものが無かったから捜し求めて旅をしたと言われている。
だが、おもしろい説を聞いた。
猿人はただ歩きたかっただけだろう、というのである。
人類は、この猿人の子孫として、チャレンジする遺伝子を持っている、というのである。
だから、今の3.11後の閉塞状況を抜け出すためにもこの遺伝子があることを信じて、、勇気を持って、一歩、前に踏み出そうではないか。
なるほどね。
確かに、知らないところへ行ってみたい、なぞを解きたい、という本能的な欲求ってありますね。
さてさて、お弁当を広げていると、きれいな鳥たちが寄ってくる。
口の中が赤い鳥も寄ってくる。
じっとお弁当をみつめている。
サボテン状の木にもいっぱい。
サボテンには花が咲いていた。
アフリカの自然の鳥たちも、
日比谷公園の鳩たちも、
お弁当には目がないのですね、おんなじですね
by green (2011-10-30 12:35)