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追い出された日本人 [ケニア・タンザニア]

タンザニアのセレンゲティ国立公園は、今回のツアーのハイライトだ。

ここで、とんでもない事件が発生した。今晩の宿泊先であるロッジは、ダブルブッキングのために、泊まれない、かわりにここから車で2時間近くのお隣のロッジに行く、という。

車で移動中にダブルブッキングの連絡が入るなんて、考えられない。泊まる予定だったロッジは、セレンゲティのど真ん中。好立地にある。今回のツアーを企画した日本の旅行会社は、そのロッジのいいお得意さんのはずだ。それに、ダブルブッキングで泊まれないというほど、込み合っているわけではない。緊急に、会議が開かれることになったので、ダブルブッキングになってしまった、という。

それをあえて、移動させる必要性は、なんだろう。状況を冷静にみてみよう。
・ロッジの判断ではなく、政府筋からの差し金ではないか。
・セレンゲティ国立公園のど真ん中で会議はおかしい。
・自然環境保護の会議だというが、そのような主旨の会議が、緊急に開かれるはずがない。
・緊急の会議であれば、空港近くの町で行うだろう。車で数時間もかかるロッジでの会議はへんだ。やっぱり会議ではないだろう。
・タンザニアは希少金属の産地で世界の注目を集めている。
・日本はODA予算のかなりの額をタンザニアのために使っている。
・日本はタンザニアからみても重要なパートナーであるはずだが、日本より魅力的な国がある。
・他にも観光客がいるはずなのに、あえて日本人団体を移動させたがっている。

 同じツアー客どうしで、いろいろと考えた末、タンザニアにとって重要な国で、かつ日本にあまり動向をしられたくない国の要人が、タンザニアを訪れ、会議の合間に、タンザニアの誇るセレンゲティをみることになった、という結論に達した。

別のロッジに到着した後わかったことだが、某国の政府要人がタンザニアを訪問中、という記事が載っていたそうだ。私の推理は的中した。国名まで的中だ。だれが考えても的中するだろう。

日本もかつての日の昇る国ではなくなったのだということを痛感した。

さて、そのようなわけで、セレンゲティのはずれにあるロッジに向かうことになった。同じ公園内ではあるものの、遠い。がそれでも一番近いロッジなのだ

夕暮れにさしかかり、セレンゲティは夕食を求める動物たちが野原に出ていた。

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グランドガゼルやトムソンガゼルも夕食中。

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シマウマも。

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ダチョウは家路を急いでいた。

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ブチハイエナも家に向かっていた。

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だが、私たちの車は、でこぼこ道を走り続ける。

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夕日が寂しい。日本は今、こんな感じで見られているのかな。おなかがすくと、人間、悲観的になる。

セレンゲティのはずれにあるロッジに到着したのは、どっぷりと日も暮れた夜7時半だった。

まぁ、とにかくビールでも飲もう。ビールの名前は、セレンゲティとキリマンジャロ。

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