マサイマラ在住動物のご挨拶 [ケニア・タンザニア]
マサイマラ動物保護区は、なんといっても、タンザニアのセレンゲティ国立公園との間を行き来するヌーの大移動で有名である。マサイマラとセレンゲティは、実は合わせて、ひとつの動物王国になっている。国境があるので、管理はケニアとタンザニアの2つに分かれているが、国境の壁や有刺鉄線があるわけではない。
だから、マサイ族も動物もマサイマラとセレンゲティの区別はないのである。
で、今の時期は、ヌーの川渡りの時期ではなく、ヌーの大集団は、セレンゲティの南のほうにいる。だが、マサイマラに残留しているヌーも結構いる。
そのうちの、お一方が、ご挨拶をしてくれた。
これがヌー。
ケニアでは、ヌーは、「神様が地球上の動物をすべて創り上げたあとで、余った材料を寄せ集めて創った動物」といわれている。
だいたい、ヌーはいつも下を向いて走っているか、草をたべているかのどちらかだ。きっと、ありあわせでできた体が恥かしいのだ。
こんなに真正面を向いてくれた写真は本当に貴重なのだ。大スクープだ。
ヌーの精一杯のご挨拶ですなぁ。ありがとう。
それにしても、鼻や目がどこにあるんだか、あごひげは不精にみえるし、たてがみもだらりんとしている。でも、襲い掛かるワニを蹴散らして川を渡る勇気がある。どっかいいとこがひとつでもあれば、いいのだよ。
さて、トピもご挨拶。
だけど、お口のまわりに食べ物がついていますよ・・
そんなに恥かしがらなくても・・。なによ。後ろ足で頭をかいちゃって。
マサイキリンもご挨拶。白いソックスを履いているロスチャイルドキリンほど美人ではないけど、捨てたものじゃないでしょ。
足をそろえて、おめめ、ぱっちり。だけど、いつも右耳と左耳がちぐはぐなのよ。
だから、横顔のほうが、いいのよ。
ヘビクイワシは、挨拶しないで、行ってしまった。
丸の内のオフィスレディのような足が自慢なんだろう。
だけど、私は知っている。いつも蛇を探しているから、あんまり飛べないのだ。
夕方のスコールのせいで、草はいきいきと見えるし、動物たちも元気そうだが、車は、水溜りで苦戦した。
運転手が決死の覚悟で、底知れない沼地を渡っているときも、車の天井から顔を出して動物ウォッチングを続けている人がいた。
さて、夕方6時近く、ロッジに到着。今日のサファリはおしまい。
ここはこういうところ。
マサイマラ・ソパ・ロッジ、赤道から206Km南、とある。標高は2104mだから、赤道に近くても、快適だ。
ロッジが放し飼いにしているサバンナモンキーも子連れで、ご挨拶。
と、思ったけど、どこを向いてるの。
次なるは、夜桜、ではなくて、夜ブーゲンビリア。
月に花、のつもりだけど、あんまり似合わないねぇ。
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