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パステルツェ氷河の水を集めたサンダー湖でお弁当 [チロル・ドロミテ]

ケーブルを降りてさらに200mは下りてきたと思う。
ネットで調べると300mの標高差があると書いてあるものもあった。
150年前のケーブル創設当時は、降りたところに氷河が広がっていたのだから、氷河の後退はすさまじいものがある。
300mを下りてきても、氷河はもはや残っていなくて、上流にさかのぼっていかないと、氷河を間近でみることはできない。
ようやく谷底まで下りてきたところは、氷河が溶けた水が流れている河原だった。
氷河の水は、青い色をしているが、ここでは、さらに泥まで運んでいるから、不透明なオリーブ色だ。
ところが、流れから離れたところに水たまりができていて、そこの水は、底まできれいに澄んで透明だった。きっと、氷河の水をまわりの砂が濾過して透明にしたのだろう。
まわりの景色を映し出していた。
写真左側の濁った川と、中央の透明な水たまりの落差が不思議な光景だった。
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河原の石の間は、ただいま花盛り。
この手の草はいたるところでみる。小さくて地味だし見逃してしまいがちだけど、よく生き延びている。
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【アンティリス・ウルネラリア】[Anthyllis vulneraria](マメ科:花弁蝶形){アンティリス属} かなぁ。
黄色いれんげでいいわ。
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ワタスゲの仲間ということにしよう。
だけど、ちょっと違う。ワタスゲは草だけど、これは、灌木の実がはじけた感じ。
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今日は、この河原を5kmほど歩く。
氷河の運んだ大小の石ころがびっしりだけど、鉱物を含んで光っていたりして、石をみていても楽しい。
ちょっと大きめの湖に出たところで、お昼になった。
ここはサンダー湖というらしい。砂の湖といったところね。

水辺でお昼を食べる人や、
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岩の上に陣取る人など、さまざま。
ホテルで作ってくれたサンドイッチがおいしい。
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お昼をたべていると、時折、人が通り過ぎる。
犬を2匹も連れたおじさん。
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ハイキングの親子。
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まわりの花がきれいなので、お昼休みにもカメラで遊ぶ。
この白い花はなんでしょう?ときどきみかけた。ノコギリソウの親戚みたいだ。
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これもよく見かけたが、名前がわからない。
花びらに特徴があるので、すぐにわかりそうなものだけど。
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次もわからないけど【トフィルディア・カリクラタ】[Tofieldia calyculata ](ユリ科:花弁 )ということにしよう。
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ひよこが集まったような花もよくみる。ゴマノハグサの親戚でしょうね。
【リナントゥス・グラキアリス】[Rhinanthus glacialis](ゴマノハグサ科:花弁唇形)ということにしよう。
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ナデシコの親戚のマンテマが群生している。
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みたこともないちょうちょがひん死の状態で休んでいた。
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さて、お昼休憩が終わり、また歩き始める。
大きな岩が川に向けて出っ張っている。
氷河の圧力にも負けないで残ったのだろう。
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岩をよけて、高いところを迂回したり、また河原に戻ったり。
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お花を見て歩いていると時間を忘れる。
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また登り。
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可愛い坊やのファミリーとすれ違った。
こんなに晴れている日でも、ここまでやってくるグループはあまりいないし、ましてや日本人には出会わない。
だからすれ違っただけでうれしくなってカメラを向けてしまう。
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これは、かわらなでしこかしら。ここは河原だけど。
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また登りだわ。
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また川が広がって湖みたいになっている。
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ここから振り返ると、山がきれい。
左側がグロースグロックナー山。
正面の白い山は、Jehannisberg(3453m)。ヨハネスベルグ山。
氷河はあの山から右に回り込んで流れてくるようだ。
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ここで、突然悲鳴があがった。
あの激流を渡るんですって。
黒い大きなリュックのハイキングガイドのアニアさんは、流れを見て、安全を確認しているのだろう。
その前に流れを渡った人たちは、別のグループ。
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