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ウィーン中央墓地で作曲家にお礼 [ウィーン・プラハ]

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原因は、写真に回り込み指定をしているためです。その機能がうまく動いていません。あるいは、仕様が変わったためか、古い記事は変更できないのかもしれません。

再度、写真の回り込み指定を解除して作り直そうとしたのですが、写真の回り込み解除をするには、その写真の原本を直さなければなりません。しかし、この写真の登録されている場所への逆ポインターを持っていないために、もはや修正できません。

ウィーン4日目の朝を迎えました。毎晩遅くまで飲み食いをしているので、さすがに早くは起きられません。それでも年のせいですか、7時すぎには起きて8時半には、また出発です。

ウィーンで自由になる時間はこの日の午前中しかありません。
やはり、音楽は私たちの人生に多大な影響を与えて、はかりしれない潤いをもたらしてくれますので、作曲家の方たちのお墓参りをすることにしました。

カールスプラッツ駅まで地下鉄で行き、そこから、路面電車にゆられて、10いくつめかのところに中央墓地があります。

ウィーンの音楽家は、今では、そこで安らかに眠っています。

今にも雨が降りそうなお天気でしたが、なんとかもちこたえてくれています。

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 墓地で降りると、目の前は花屋さんが並んでいます。ここで数本の花を買います。そしてお礼として、お花をお墓にささげていきます。

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これはモーツアルトの記念碑。モーツアルトは、共同墓地に他の方と一緒に葬られてしまったために、どれがモーツアルトなのか判別できないままになっています。

だからお墓ではなく記念碑だけ。

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ベートベンのお墓の前にはお花がいっぱい。音楽家の区割りの中では、一番多い。

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最初の写真はブラームス。これがお墓の全体像。イブと思しき裸の女性をお墓に刻むという感覚は、やはり日本とはかなり違います。このレリーフはなにを意味しているのか、わかりません。

ブラームスからもたくさんの恩恵を受けていますので、お花をささげます。

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そしてこれはシューベルト。

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レリーフを拡大してみます。

シューベルトに女神が月桂冠を授けようとしています。

わずか31歳で、人気絶頂のときに亡くなった痛ましさを感じるレリーフです。

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これはヨハン・シュトラウス。今でもニュー・イヤー・コンサートは、彼の曲ばかり演奏します。

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このお墓のレリーフが素晴らしいの。子供の天使がバイオリンを弾いたり、ワルツを踊ったりしていますでしょ。

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これはシェーンベルク。そっけない角柱が不安定にのっかています。お花も1本もありません。

でも、今度、「グレの歌」をやるので、敬意を表してお花をささげました。

この方はユダヤ人なのですが、同じ墓地に埋葬されているところが、フランツ・ヨーゼフ王の素晴らしいポリシーです。

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作曲家の区割り以外のところもお花がたくさん並んでいるのは、著名な方のお墓です。

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お墓の彫像やレリーフがどれも素晴らしい。八重桜もちょうど満開。

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枯葉のように見えますが、黄色い花が咲いています。向こうにみえるのは、きっと儀式を執り行う場所ですね。


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コメント 4

めぎ

ああ、桜が満開の頃にいらしたのですね。
ここ、お墓というより公園と言ってもいいくらい綺麗なところですよね。
ブラームスのお墓を見ると、遠くハンブルクから離れてウィーンに眠るっていうのはどういう気持ちなのかなあ、といつも思います。
まあ、ベートーベンもボンを遠く離れてますけど、ボンはカトリックで、小さいながらにウィーンに通じる雰囲気があると感じるんです。でも、ハンブルクは、港町で、商人の町で、プロテスタント。ウィーンのような優雅な雰囲気がないので、ブラームスにとってはずいぶん異国に感じたんじゃないかなあって想像してます。
by めぎ (2008-05-25 06:59) 

wakatate

綺麗な墓地ですね、さすが音楽の都
ブラームスもベートーベンも世界中の人達から
愛されていることが分かりますね、
八重桜やレンギョウの咲いている並木道、綺麗
ですね。
by wakatate (2008-05-25 09:43) 

green

墓地、でもみんなが音楽家や有名人を偲ぶことのできる、
文化的公園ですね
お花が絶えることがない、っていいですね
曲を聴いて、弾いて、感動したら
その作曲家のところに花を持って行く、
なんて、ステキなことですよね
by green (2008-05-25 14:29) 

ada

めぎさま
ブラームスの育ったハンブルクはプロテスタントだったのですね。ウィーンとはずいぶん違うのでしょうね。ブラームスは生涯独身で気難しいところもあったようですから、ウィーンでの生活も何か違和感があったのかもしれません。中央墓地の一等地に眠っていますから、お墓の中でもいろいろ考えているのかもしれません。

wakatateさま
ひとつの墓地にこんなに有名な音楽家が集まって埋葬されているというのも凄いところです。

greenさま
日本でも墓地は公園のようになっているところがありますが、ここは本当に公園のようです。今でもみんな、お花をもっていくというのが、すごいことだと思います。これからも何百年と続いていくのだと思うのです。
by ada (2008-05-25 23:23) 

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