ブルクガルテン(王宮庭園)のモーツアルト像 [ウィーン・プラハ]
王宮を通り抜けてリンクシュトラッセ(環状大通り)に一旦出て、ふたたびブルクガルテン、ブルクは城、ガルテンはガーデン、庭、つまり王宮の庭に入ります。王宮の庭というには、こじんまりとしています。
まず目に入るのが、モーツアルト像、これがお目当てでした。この像は数あるモーツアルト像の中でも一番有名だと思います。
敬意を表して近づいてみます。なかなかかっこいい姿で立っています。
台座にはバイオリンやトロンボーン、ホルンなどの楽器が・・こういうレリーフ、大好きなのです。
台座の右側の彫像は天使がチェロとバイオリン、それにタンブリンを持っています。こういう彫像を我が家のベランダにも置きたいものだわ。
台座の後ろ側には子供のモーツアルトがピアノに向っていてパパモーツアルトがバイオリンを弾いています。立って歌っている女性はきっと姉のナンネルですね。素敵なレリーフ。
でも左側は怖い顔のメドゥーサが顔を出しているの。これは守り神のつもりでしょうか。
モーツアルト像の前の芝生花壇はト音記号になっていますが、このときは、花壇の手入れをしていました。
ブルクガルテンにはフランツ・ヨーゼフの彫像もあります。
フランツ・ヨーゼフは1916年に亡くなるまで68年間もの長い間、オーストリーの王でした。城郭を取り壊し、広い大通り、リンクシュトラッセを築き、その通りに面してきらびやかな建築物を建て、ウィーンの街を整備しました。今のウィーンの姿はフランツ・ヨーゼフが基盤を作ったのですね。
朝から深夜まで公務に励む皇帝でしたが、王妃のエリザベートは旅から旅への生活だったそうです。エリザベートは、ダイエットのため、食事も家族そろってということはあまりしなかったようです。
このブルクガルテンの彫像はフランツ・ヨーゼフの唯一の彫像だそうですが、それにしては、うつむき加減に散歩をしている様子が寂しげな感じもします。
モーツアルトと同じ、王宮庭園にありながら、皇帝のフランツ・ヨーゼフは庭の隅っこでほとんど飾りもない彫像、なんという違いでしょうか。
ブルクガルテンのはずれにゲーテ像があります。ゲーテはドイツの方、デュッセルドルフにゲーテ博物館があるらしいですが、なぜウィーンのしかも、王宮の庭園にゲーテ像があるのか、調べてもわかりませんでした。
ゲーテの詩「野ばら」にシューベルトが曲をつけていますけどね。
王宮庭園の垣根はさすが立派です。ここをひとまわりして、次なる目的地は、休憩地点、カフェ、ザッハーです。楽しみ~。
モーツアルトの像!
かっこいいですねぇ!(^^)!
by いとお (2008-05-16 12:53)
ゲーテの作品はその頃ヨーロッパ中に影響を与えていましたから、彼の像はヨーロッパ中にありますね。
彼はまた、植物・鉱物学者でもあったし、政治家でもありましたから、ウィーンとも関係があったのでしょう。
by めぎ (2008-05-16 16:09)
新緑のとても綺麗に整備されたガーデンに モーツアルト像が
聳え立っていますね。
それに引き換え ウイーン旧市街の城壁を取り壊し リング大通りを整備し
現在のウイーンの基盤を整えた フランツ・ヨーゼフが庭の隅の方に
あるのは 何か意味があるのでしょうかね。
今日 青葉台で 電車の時間まで 駅の小さな本屋さんで「ウイーン・
プラハ・ブタペスト」なるガイドブックを立ち読みしました。
adaさんが 分刻みで動かざるを得ないのが理解できました。
by ララアント (2008-05-16 22:12)
いとおさま
モーツアルトもダイエットしていたのかしら、すごくスタイルがいいですね。
めぎさま
ゲーテは植物や鉱物の専門家だったのですか、知りませんでした。ゲーテがそれほどいろいろな方面で活躍していた、ということですと、ゲーテの業績を調べるのも大変おもしろそうですね。
ララアントさま
フランツ・ヨーゼフが亡くなってすぐにハプスブルク家が崩壊しましたから讃える対象とならなかったのでしょうね。モーツアルトのようにいつもいつも作曲者として意識されていると、250年も経つうちに偉大になっていくのでしょうね。今の時代にもモーツアルトは膨らみ続けていますね。
ガイドブックをご覧になったのですか、たくさん見る場所がありますでしょう。
by ada (2008-05-16 22:30)
歴史と芸術と、深みを感じますね
公園も、文化の香りのするものなんですね
ト音記号の、パンジー!!!見てみた〜い!
粋ですね、さすが、ウイーンだわ!
by green (2008-05-18 20:02)