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西安の旅 ~スモークツリーと楊貴妃の温泉 [西安]



☆ スモークツリー
☆ 華清池(かせいち)


スモークツリー

この木は秦始皇帝兵馬俑博物館の敷地内にありました。
名前はちょっと自信がありません。
3mほどの大きな木でした。



華清池

華清池は楊貴妃がはじめて玄宗皇帝の御前に出たところとして有名ですが、そのはるか以前、3000年の昔から温泉地だったそうです。
秦の始皇帝など歴代の王が、別荘を構えていたそうです。

玄宗皇帝は、楊貴妃にはじめて会うときに、自分が作った曲を演奏させて出迎えたそうです。楊貴妃は、温泉に入った後、音楽に包まれて玄宗皇帝の前に出たんですねぇ。

広い敷地の中に、いくつもの建物があります。
まず最初に入って見えるのがこの景色、山を背景に一番大きな宮殿があります。
ここは唐の玄宗皇帝の747年に華清宮として整備されました。
温泉を華清池と呼んでいます。
ただし建物自体は清朝末期に西太后が築いたものです。


白居易の「長恨歌」は玄宗皇帝が楊貴妃を失った悲しみを描いた詩ですが、その中に、
春寒賜浴華淸池(春寒き、浴を賜う、華清の池)
温泉水滑洗凝脂(温泉、水滑らかにして凝脂を洗う)
というところがあります。
楊貴妃がその凝脂を洗ったというのが、この浴槽です。
大理石でできているそうです。
かわいい形に作ってありますね。


そして、温泉から出て涼んでいたという塔がこれ。


玄宗皇帝の作曲した曲を楊貴妃に聞かせたのは、こんな感じの宮殿だったのかもしれません。



楊貴妃はざくろの木がお好みだったそうです。
赤い花が点々と咲いていました。


園内に何本もあるざくろの木は相当年数が経っているらしい。


楊貴妃の石像までありますが、これは新しいものらしい。


モデルさんと思しき方がポーズをとっていました。


下の写真左に二人の女性が着飾っています。
この方たちの写真を撮るのは有料でした。
それで、遠くからぱちり。


長恨歌はまだ続きます。

春宵苦短日高起 (春の夜は短くに過ぎ、日、高くして起きる)
從此君王不早朝 (これより君王、早くまつりごとをせず)

つまり、玄宗は楊貴妃と過ごすようになって政務をしなくなったのですね。
玄宗皇帝は712年から756年の44年間も在位していました。
その前半は唐の絶頂期といわれていますが、そのときに玄宗のもとで、取り仕切っていたのは、則天武后が見つけ出した人材でした。
唐の絶頂期を作ったのは、則天武后といえますね。
楊貴妃はもともとは玄宗皇帝の息子の后でした。
それを取り上げたのですねぇ。
こうしてみると、玄宗皇帝もいわれるほど名君ではなかったようです。


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コメント 7

めぎ

歴史って面白いですね。教科書に載っているような名前の人も、人間だったのだ、と思い知らされます。息子の后を取り上げる父親・・・現代だったら凄いスキャンダル!でもきっと、同時でもスキャンダルだったのでは・・・と思うと、昔々の中国も身近に感じられてきます。
by めぎ (2007-05-12 04:01) 

おはようございます^^
歴史も人物に焦点をあわせると俄然生きたものになりますものね。
『美人は歴史を狂わせる』クレオパトラの花があと1センチ低かったなら、などと昔は言ったものでした。^^
adaさん 遠くから隠し撮りをするなんて、、、凄い度胸~^^
by (2007-05-12 05:24) 

wakatate

このスモークツリーは青空に栄えますね、
二人の着飾った女性は、楊貴妃の居た時代
楊貴妃に使えた女性の衣装だったの?
by wakatate (2007-05-12 17:20) 

ada

めぎさま
当時も玄宗皇帝が息子の后を取り上げるのは、問題視されていたようですよ。なにしろ儒教のお国柄ですから。中国の歴史は、なかなかおもしろそうですね。
by ada (2007-05-12 23:53) 

ada

mimimomoさま
こんばんわ。
傾城といいますね。城を傾けてしまうほどの美人ですね。楊貴妃も最後は、安禄山の乱のときに殺されていますが、あまり美人に生まれても不幸になりますね。隠し撮りではなくて風景を撮ったと思いましょう。(*^_^*)
by ada (2007-05-13 00:01) 

ada

wakatate さま
こういうスモークツリーの大きいのははじめてでした。
着飾った女性は、多分、楊貴妃の時代の衣装だと思いますよ。楊貴妃自身がこういう着物を着ていたのでしょうね。
by ada (2007-05-13 00:04) 

ada

xml-xslさま
訪問&ナイスありがとうございます。
by ada (2007-05-13 00:04) 

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