バイオリンのあごあてカバー [音楽]
バイオリンのあごあてカバー再び(続編)はこちら。
http://violine.blog.so-net.ne.jp/
バイオリンのあごあてのところには、ハンカチをのせて弾いている方が、プロの方にも多い。
私はあれがとっても苦手。
で、かわりのものを、探し回って、ついにみつけました。
ある方のブログに、手作りで作ったという写真をみて、自分のイメージに近かったので、ゆずってほしい、というメールを出した。
そして作ってもらったのが、これ。
もうひとつはこちら。
横からみると、
あごあてに、ひっかけられるような袋がついている。
かたほうの長く垂れ下がる部分は、肩当とバイオリン本体の間に、入れ込んでおく。
黒い布地はガーゼで柔らかい。
黑のガーゼがいい、と希望を申し上げたら、わざわざ布地を買ってきてしあげてくださった。
本当に感謝感激です。ありがとうございました。
はじめのほうのは、フリルがついていてかわいらしい。
しかし、実際に使ってみると、フリルのないほうが、落ち着く。
ほかにも、タオル地のものと、普通の綿のものとを送っていただいた。
自分で作るのであれば、夏用の薄いインド綿の古着を重ねて使うのがいいと思う。
絹の古着もよさそう。
いつもハンケチでは絹のタオル地のものを使っているのだが、これは最高。
やわらかくてお肌にぴったりくるし、汗もよく吸い取ってくれる。
あごあてにこだわりはじめたのには、訳がある。
半年ほど前、前代未聞の大事件が発生した。
テールピースのひもを支えて引っ張っている部分が、裂けてしまったのだ。
カルテットで弾いているときに、音程がどんどん下がってしまうので、何度も締めなおすということをやっていた。
最後には、ペグを巻いている最中にもぎしぎしと音がする。
何が悪いのかわからないまま、さらにペグを巻いていたら、突然、ギーという音とともに、こまが倒れてしまった。
バイオリン本体にはなにも傷がつかなかったのは不幸中の幸いであった。
テールピースのひもが切れた、という事故はたまにあるらしいが、テールピースそのものの木が壊れたというのは、誰に聞いても、はじめて聞いたという。
なぜ、そうなってしまったのか、考えた結果、汗がテールピースにしみて、テールピースを弱くしてしまったのではないかという結論にいたった。
暑い夏にハンカチもしないまま、バイオリンをあごにあてていたので、汗がしみ込んだのではないだろうか。
あいにく、私のあごあては、ガルネリ型ではなく、カウフマン型といわれる、テールピースまであごあてがかからない種類のものなので、テールピースにも直接、肌がふれてしまう。
では、ガルネリ型にすればよさそうなものだが、そうはいかない。
以前、ガルネリ型にしていたのだが、どうにもあごがおさまらないので、カウフマン型に変えたのだ。
あごあてのまわりは、汗のために色がくすんでしまった。
それだけなら、大したことはないのだが、問題は、バイオリン本体にまで汗がしみ込むのではないか、ということ。
古いバイオリンなので、あちこち小さな傷が入っていて、何度も修復されているようだが、一部はニスもはげかかっているところもある。
やっぱり大切に扱わねばならない、と猛反省した。
あごあてカバーを作ってくださる早未さんのブログはこちら。
http://ameblo.jp/bully1123/entry-11387843801.html
あごあてカバーとして市販されているものは、
・フィット感をよくするもの
・金属アレルギーのある方のためのカバー(材質が綿や絹ではない)
の2種類しか見当たらず、汗対策のものはどこにもない。
だから早未さん、また作ってね。