ダチョウボーイとダチョウレディーのお集まり [ケニア・タンザニア]
タンザニアは、ンゴロンゴロ国立公園のクレーターで、ただいま、ダチョウくんたちが、お出かけの準備に余念が無い。
あら、座り込んでのんびりしていないで、早く仕度しなきゃぁ。
「じゃぁ、ぼく、先に出るよ」
「ランララン」
あら、ちょっとがにまたよ。
「あ、そうだそうだ、しまったしまった」
お首も伸ばしたほうが・・・
「これで、どう?」
もっと、お首、まっすぐに伸びないの?
「こんな感じでど~お?」
わ~、王子様みたいになりましたよ。ではいってらっしゃい。
さて、今日は、ダチョウくんたちの合コン。
ダチョウレディーたちもやってきました。
さすが、女性陣はカッコイイ。
どうよ、この洗練されたスタイル。
ダチョウくんとダチョウレディースは、楽しいひとときを過ごしたとさ。
ちなみに、黒いのは、マサイダチョウのオス、灰色はメス。
強制退去処分のライオン夫婦 [ケニア・タンザニア]
タンザニアはンゴロンゴロ国立公園のクレーターの中、ここには、いくつかの観光客のためのトイレが整備されている。とても清潔だ。
そのうちのひとつで、トイレ休憩とすることになっていた。
池の向こうにある建物が、トイレ。
池には、カバが棲んでいる。水の上に鼻だけ出している。
そのトイレの裏側にライオン夫婦が寝そべっているので、トイレが使えない、という珍事が発生した。
しかし、人間の生理的な欲求をおさえるのは、難しいものだ。困ったことになってしまった。トイレの前に停まっている車は、急を要する方のために、なんとかならないか、と右往左往している。
ライオンはここにいた。日陰なので、気持ちいいのだ。
もう、公園を管理しているレンジャーの四駆がかけつけていて、オスライオンが、立ち上がっていた。ライオンに退去命令が出されて強制執行になった様子。
レンジャーの四駆に追い立てられて、まず、オスライオンが出てきた。
「どっちへいけというのだ」とライオン。
いえいえ、こっちじゃないの、あっちあっち。
メスライオンも出てきた模様。
追い立てる四駆。
まだまだ遠くまで退去していただかないと、安心してトイレに入れませぬ。
四駆はこんな坂でもへいちゃらだ。
かわいそうなライオン夫婦。
「どこまで行けってんだぁ」
まだまだ遠くまで行ってください。
「まだ四駆、追いかけてくるかなぁ」
「やっと四駆が停まったようだよ~」
百獣の王は、今にも泣きそう。だれにだって、泣きたくなることはあるものです。それを乗り越えて強くなるのです。
「ここまで来れば、もう怒られないかなぁ」
クレーターの王者、ライオンもレンジャーには勝てませぬ。
ライオンの後姿は、寂しさと、悔しさにあふれていました。
「もともと、われわれライオンの棲みかだった野原を、なぜ、追い出されなきゃいけないんだ」
「これから、どこに行こうか、この辺には日陰がないし・・」
ライオン夫婦は途方にくれるのでありました。
ンゴロンゴロのクレーターは巨大な自然動物園 [ケニア・タンザニア]
タンザニア、ンゴロンゴロ国立公園のクレーターは、山に囲まれている。このために、人間も昔から住んでいない。キリンやインパラのように草を大量に食べる動物も棲んでいない。限られた範囲でえさを調達できる動物たちが、食物連鎖の仕組みの中で生きている。
山という檻に囲まれた自然動物公園ととらえると、わかりやすい。こんなにいろいろな種類の動物が自然法則の中でいきいきと暮らしているところは、他にないのではないか。
ゾウもいた。
ここのゾウは立派だった。
サバンナモンキーは子連れで迎えてくれた。
アフリカ水牛の骸骨にのっかって、迎えてくれた子連れのサバンナモンキー。
元気いっぱいに跳びはねるトムソンガゼルの群れ。
イボイノシシの家族もいた。今年生まれたベビーもいる。
手前の鳥は、ヘビクイワシかな。
棲息数の少ないクロサイもいた。子どもも連れていたようだ。
湖には、フラミンゴが群れをなしていた。
ちょっと絵になる風景。ヌーがいなければね。手前の白い動物の骨もないほうが・・・。
長い針のある植物、なんだろう?
さて、ついに、ンゴロンゴロのクレーターは、終わり。
クレーターの外輪山を登って、ピクニックエリアまで行き、お昼のお弁当を広げた。
アフリカトキコウがお弁当をねらっている。
アフリカトキコウがポーズをとってくれた。はい、チーズ。本当に笑ってくれた。背景の建物は、ロッジ。
外輪山を下っていくと、マサイ族の集落が点々とみえた。どこも垣根で囲んでいる。垣根の中には、夜、放牧している牛や羊を入れて、猛獣から守る。
次はセレンゲティ国立公園へ。