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バイオリンあごあてカバー再び [音楽]

 以前、バイオリンあごあてカバーという記事を書いた。
その後のことを書いておこう。

実はあごあてカバーについては、その後も問題続きだった。
記事にしたあごあてカバーが、どうもうまくいかない。
使っているうちにずれてしまってとれてしまう。

そんなある日、バーゲンでガーゼのハンカチが1枚39円で売っていた。
小さくて、薄くて、普通のハンカチとしては、使えないようなものなので、きっと安いのだろう。
だが、ここでひらめいたのだ。
バイオリンのあごあてにぴったりではないか。

で、そのガーゼのハンカチを10枚ほど買った。
あごあてに使ってみると、今までの最高の使い心地なのだ。
薄いので、テールピースにひっかけて使ってもバイオリン本体の共鳴に響くほどではない。
演奏会の本番では使えないので、もっぱら練習のときに、汗吸収用として使っている。
こんな感じ。
IMG_5562s.jpg

普通の方は、ハンカチをあごあてにかぶせているだけなのだが、この安物ガーゼだと薄いので、端っこをテールピースにもぐりこませておける。

あごあてカバーについては、結構みなさまいろいろと工夫していますね。
古典四重奏団の川原千真さんは、小さな布きれにひもをつけて、バイオリンのエンドボタンにひっかけていた。本番でも使っていた。
知人はドアーのノブカバーみたいにまわりにゴムを入れて、かぶせる形で使っている。これはなかなかすぐれものだけど、自分で作ったとか。
フェイラーの黒っぽい高級ハンカチを使う人は多いが、あれは分厚すぎる。バイオリンを肌で感じることができない。
あのフェイラーの高級ハンカチは、楽器を拭くのにちょうどいい、という人もいた。これは納得だ。

新日フィルのコンサートマスターの西江辰郎さんが、東京・春・音楽祭で室内楽を弾いたときは、真っ赤なハンカチを胸のポケットからのぞかせて、それと同じものをあごあてカバーに使っていた。この方、プリンスというあだ名がついているだけあって、すごくかっこいい。黒いスーツに真っ赤なあごあてカバーなんて、西江さんだから許されるのだろうね。

バイオリニストの諏訪内晶子さんは普通のハンカチを使っていらした。舞台に出ていくときは折りたたんでいたように思う。ゆっくりと歩いて舞台中央にくると、きりっと客席を向く。女王様のお出ましだ。ハンカチはどこで広げていたかなぁ。ピアノ伴奏に合わせて出番がくると、ハンカチをさっとあごあてにあてる。2千人の聴衆の目と耳は、ひとつのバイオリンに集まる。ハンカチがすべての始まりの合図なのだ。なんとかっこいいのだろう。

普通のハンカチを使うのが無難だとは思う。肌とバイオリンの密着感を保って、なおかつ、あごあてだけでなくテールピースも含めてバイオリンを汗から守り、装着も簡単なもの、といえば、やっぱりハンカチになりますかね。

だけど、薄いガーゼをどこかにひっかけて使うというのは、グッドアイデアだと思っている。
特に鉛筆で書き込みをしながら練習するときには、ハンカチだと、着けたり外したりするのがとてもわずらわしいので、どこかにひっかけておくとより集中できる。

以前のあごあてカバーの記事はここ。
http://violine.blog.so-net.ne.jp/2012-10-29


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