カフェモーツアルト [チロル・ドロミテ]
ザルツブルグでしか買えないというヒュルストの青いザルツブルグ・モーツァルト・クーゲルをお土産に買ったあとは、30分ほどのフリータイムで、町を散策する。
おや、オーストリーの正装をしたご夫婦がいる。パパは半ズボンにズボン釣りがついている。ママはエプロンみたいなのをつけている。サウンドオブミュージックのマリアが結婚式をあげた、モント湖畔のシュティフト教会で、たまたま出くわした現地の人の結婚式でも、女の人たちは、こういうエプロンみたいなのをつけていた。みるからにいい生地で作られていた。
行ってみたいホールの筆頭は、バイロイト祝祭劇場だが、2番目くらいがザルツブルグ祝祭劇場だ。バイロイトでは「ニーベルングの指輪」を見たいと思っている。これはバレンボイムがオペラを引き連れてやってきたときに見たことがある。一生に一度の大贅沢をした。なにしろ、1週間のうちの4日間にわたって毎回1幕ずつやるので、スケジュール調整が大変な上に、チケット代金が半端じゃない。
その後、日本でも年に1幕ずつやるような形で、新国立劇場で取り上げられるようになり見に行ったことがある。で、3度目の正直はぜひバイロイトで、と思う。
その2番目のザルツブルグ祝祭劇場もちらっと見るだけ。今回もまた行けない。岩盤をくりぬいて造ったという大ホールなのだが、外からみるだけでは、そのようなホールがあるとは思えない。1960年にカラヤンのシュトラウスの「バラの騎士」で幕を開けた。カラヤンって音楽だけでなく、ビジネスも強かったのね。ザルツブルグ音楽祭の立役者はカラヤンだったのだ。それ以後、世界中の人々がザルツブルグ音楽祭を見にやってくるので、ザルツブルグはにぎわっている。
いつかザルツブルグに1週間ほど滞在してみたいものだ。ザルツブルグ音楽祭のチケットは、案外とりやすいようだ。
さすが、モーツアルテウムのある町、ザルツブルグだけのことはある。街角で演奏する音が、プロ並み。きっとモーツアルテウムの学生さんなんだろう。小遣い稼ぎで街頭で演奏しているのだ。
馬車もウィーンほどではないが、見かける。アラブ系と思しき方が乗っている。金持ちなんだろうなぁ。
また、ここでも演奏している。お姉さんのバイオリンの上手なこと。日本ではこういうの、みたことがないですね。
散歩しているうちのまたたくまに、空が黒くなり、いきなりのどしゃぶりが襲いかかってきた。
前、来た時と同じパターンなのよ。太陽が照りつけて暑くてしょうがなかったのが、一転してどしゃぶり。まるで熱帯地方のスコールみたいだ。
さて、無事、ツアー最後のディナーにありつけた。
カフェモーツアルトで、まずはビールで乾杯。ドイツやオーストリーはビールがおいしい。
メインディッシュはウィンナーシュニッツェル、日本風に言えばカミカツだと思う。紙のように薄いカツレツ。
デザートのケーキの上には、ト音記号がのっかっている。モーツアルトを名乗るだけのことはある。
カウンターの下にもモーツアルトの肖像がある。ちょっとこれはやりすぎかも・・・。
満腹になって外にでると、まだ雨がふっている。
もう8時をまわっているが、明るさが残っている。ザルツァッハ川を渡って今度は、旧市街から新市街へ戻る。
ミラベル庭園の横の路地で、ツアーのバスが来るのを待った。驚いたことに、前回来たときに泊まったホテルの前だった。バイオリンとスーツケースを持って、このホテルを探してたどりついたのでよく覚えている。
写真右側がそのホテル。個人旅行者向けの小さなホテルだ。
また今回もザルツブルグは泊まるだけになってしまった。また来なければならない。
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