花で飾ったチロルの家 [チロル・ドロミテ]
グロースグロックナー・ホッホ・アルペン街道の有料道路を出て、バスは、ザルツブルグ方面に向かう。
大人気の観光スポットのグロースグロックナーとザルツブルグを結ぶ道路だ。
道路から見える家のベランダから咲きこぼれる花がいかにもチロルらしい。
こういう家、童話にでも出てきそう。
庭には犬もいて椅子もある。
ここのお花はブルーがメインになっていて、シック。
木の板の垣根が、素朴。こじんまりとした感じがいい。
バスの車窓からなので、ガラスに写った光が入ってしまうのだけど。
煙突のある家。
ここも木の板の垣根だ。3階建の大きな家、もしかしたら小さなホテルかもしれない。
ここも3階建て。
もうすぐ有名な観光地のツェルアムゼーなので、この家はきっとホテルだわ。
私たちのバスはツェルアムゼーの手前で東に曲がる。
すると、窓からの風景が一変する。
地図を見てみると、高い山は、きっとベルヒテスガーデンのアルプスなんだろう。
ということは、その向こうに、ドイツのベルヒテスガーデン国立公園があるはずだ。
皆川博子さんの「死の泉」というミステリーの女主人公は確か、ベルヒテスガーデン出身という設定になっていた。ナチスの人体実験のはなしや、カストラートが出てきて、異様な雰囲気のミステリーだった。
あの山の雰囲気はドロミテの流れを汲んでいる。
スキーのジャンプ台が見えるこの町は、どこなのか、地図で調べてもわからなかった。
ビショフスホーフェンかなぁ?
と思って、Googleで調べてみると、どんぴしゃだ。
ジャンプ週間ビショフスホーフェン大会なんてのがあった。
ここはどこでしょう。
バスはどうやらミュンヘン、ザルツブルグとは反対の方向に向かっているようだ。
ツェルアムゼーの手前からハルシュタット方向に曲がり、いったん、大きな幹線道路に出るが、その道のようだ。
バスはすぐに幹線道路から再び、ハルシュタット方向に向かう。
また観光地に近くなったようだ。民家が増えてきた。
家々のバルコニーが花であふれている。
しゃれたおうち。ひと昔前まで、こういう家に住むのが、日本国民の夢だった。
大きな冷蔵庫に、大きなソファ、それにやさしいパパとママ。
あ、あれはアメリカだった。
どうして、つりさげたお花を枯らさないでいられるのだろう。
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