SSブログ

聖パトリックとアイルランド国花シャムロック [アイルランド]

 アイルランド観光は、タラの丘から始まった。
ダブリン郊外のホテルを後にして、バスで40分ほど。
バスを降りて、なだらかな丘陵を歩く。
朝の空気が気持ちいい。

しばらくすると、銅像がみえてきた。
聖パトリック像だ。
聖パトリックは5世紀にイギリスから布教のためにアイルランドにやってきた。
アイルランドの王を改宗させ、アイルランド全土にキリスト教を広めた。

IMG_2062w.jpg

聖パトリックは右手にシャムロックを持っている。
シャムロックとは、クローバーのこと。
三つ葉のクローバーは、三位一体を表しているのだという。

さて、三位一体とは?
「三位一体の神」は人間の知恵を越えた方である。
三位一体の教えは、私たちに完全には理解できない神の真理である。
ん~~????これはなんだ。
ますますわからなくなった。

なんの抵抗も受けずにあっというまに、キリスト教を広めるとは、よほどの人だったのだろう。
今でも聖パトリックの命日である3月17日は、シャムロックにちなんだ緑を身に着ける。
世界中のアイルランド移民の子孫は、この日はお祭りだ。
Ada(私)の英語の先生は、アメリカ人だったけど、パトリックデイには緑色のケーキを作ってくれた。

聖パトリックの持っているクローバーはアイルランドのシンボルマークになっている。
三つ葉のクローバー、シャムロックはアイルランド国花なのだ。
アイルランドのおみやげは三つ葉のクローバーで飾られている。
アイルランドの飛行機、エアリンガスの尾羽には、三つ葉のクローバーが描かれている。

タラの丘への入口のところに、由緒ありそうな建物があったが、旧聖パトリック教会だとのこと、裏のほうにはお墓もあった。

IMG_2085w.jpg

タラの丘は聖パトリックに見守られていた。
ここからタラの丘に入る。
羊のフンを踏まないように下を見て注意しながら歩く。
今の時間にはまだ羊は出動していない。

IMG_2066sw.jpg

なだらかな丘をゆるゆると歩いていくと、ほこらが見えてきた。

IMG_2067sw.jpg

古代の羨道墳(通路のある墓)とのこと。
新石器時代のものらしい。
中をのぞいてみよう。

IMG_2069sw.jpg

案外、奥行きもなくて小さいし、なにもない。
有史以前のお墓が残っているということは、ここがアイルランドで最も大切な場所だからなんだろうか。

この古墳は、ケルト人が作ったものではない。
ケルト人がやってくる、はるか前のものだ。
アイルランドは紀元前200年のころ、ヨーロッパ大陸からケルト人がやってきて、旧住民は滅ぼされてしまった。
にもかかわらず、旧民族の墓を、なぜ保存してきたのだろうか。

ここは人質の丘、と呼ばれている。
紀元2,3世紀のころ、ケルト人のコーマック王がここに人質をおいていた、ということだが、記録があるわけでもなく、伝承や神話という形で、現世まで、そのことが伝えられていること自体が驚くべきことだ。
アイルランドは妖精の国、神話が多いというが、なるほどね。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。