モーツアルトのお母さんのふるさとザンクトギルゲン [ロマンティック街道]
2011年6月16日(木)
いよいよロマンティック街道ともお別れだ。
9時42分アウクスブルグ発の電車で、ザルツブルグへ向かう。座席指定を買ってあるから余裕だ。プラットフォームも簡単にみつかった。
驚いたことに、駅の階段にはスーツケースを運んでくれる簡易リフトがあった。 エレベーターがみつからないので、スーツケースをどうやってプラットh-ムへ持ち上げるか、気持ちがブルーになっていたところだった。相棒は、嬉しさのあまり、スーツケースを置くやいなや、カメラを構えた。普通は、右手でスーツケースを持って、人間はスーツケースと一緒に階段を上がっていくのですけどね。なんて賢いんだろう。
ドイツの駅でエスカレータを設置してあるところは、本当に少ない。エレベーターすらない駅もざら。アウクスブルグくらいの都会の駅でも両方ともなかった。駅の階段をスーツケースを持って上るのは、至難の業なのだ。もっとも誰かがいつも助けてくれるのだけれど。
さて、出発時間と行き先を確認する。グラーツ行きだ~!! ミュンヘンを経由する。
12時過ぎに無事、ザルツブルグ到着。
さて、これから第二の難関だ。第一の難関は、フランクフルト空港からフランクフルト中央駅までだった。第二の難関たる所以は、これからバスに乗るのだが、路線バスなのだ。その乗り場がわからない。ちゃんとバートイシュル行きのポストバスに乗らねばならない。大きなスーツケースを路線バスに乗せてもらえるのだろうか。
だが、この難関も簡単にクリアした。新宿駅でバスに乗るより簡単だろう。
乗り場はすぐにみつかった。やってきたバスに荷物を乗せたいというと、自分で、バスの胴体にあるトランクを開けて入れろ、という。相棒が力まかせに胴体のドアをひっぱると、ぱかっと胴体が開いて観光バスと同じスーツケースを入れる場所があった。このとき、やはり緊張していたと見えて、バスの写真を撮っていない。
これは帰りに乗ったポストバス。ベンツだ。ワンマンバスなので、運転手さんは忙しい。一人ずつ行き先を聞き、お金を受け取る。
ポストバスってなんだろう、と思っていたが、普通の路線バスだった。昔は郵便配達も兼ねていたのでそう呼ぶのかしら。
バスはあちこちに停車しながら走る。だんだんいい景色になってきた。
バスを降りるのは、ザンクトギルゲンだ。ここから船に乗る。バスを待っているときに、停車する駅名をチェックしていて気が付いたのだが、ザンクトギルゲン~~と名前のついた駅が4つある。どこで降りれば船着き場に近いのかわからないので、運転手さんに、船着場に一番近いところで、降ろしてくれるように頼んだ。こういうとき、右も左もわからない東洋のおばあさんは、得だ。たいてい、よく覚えてもらえるし、あぶなっかしくてみちゃいられないのだろう。だいたい、座れない人もいるくらい混雑したバスなのに、日本人はおろか、東洋系の人はだれも乗っていない。
今日、泊まるのは、ヴォルフガング湖のほとりにある町、ザンクトヴォルフガングだ。バスだと途中で乗り換えていくが、どうせ乗り換えなら船で行こう、という計画だった。それに、モーツアルトゆかりの地ザンクトギルゲンで降りてみたい。
無事にザンクトギルゲンの船着場近くのバス停で降ろしてもらった。こちらは一挙にリゾートムード。
船のチケットを買ったお店で、20分ほどスーツケースを預かってもらえないか頼んでみると、OKだった。
身軽になるやいなや、大急ぎで、すぐ近くのモーツアルトハウスに行った。
モーツアルトのお母さんはここで生まれている。モーツアルトと一緒に演奏旅行をしてまわったお姉さんのナンネルは、ここ、ザンクトギルゲンに住む役人と結婚し、この地に長く住んでいた。
このモーツアルトハウスの壁には、モーツアルトのお母さんとナンネルのレリーフがある。
残念ながら休館だったので、中をみることはできなかった。
ならば、モーツアルト広場へ行こう!
市庁舎の前の広場がモーツアルト広場だ。子供のころのモーツアルトがバイオリンを弾いている銅像がある。
市庁舎を少し離れてみると、なんだかビックリハウスに見えてきた。上のほうにお目目があるでしょ。
大急ぎで船着場に戻ると、船に乗る人の行列ができていた。
まだ観光シーズンではないのだが、船は大勢の観光客を乗せた。スーツケースを持って乗船したのは、私たち2名だけだった。
この船もあちこちの船着場に停まりながら走る。景色が素晴らしい。
ついに今日泊まるホテルが見えてきた。イム・ヴァイセンレッスル、白馬亭だ。
いい空気。ここでは今日、なにも予定がない。リフレッシュ! リフレッシュ!
こんにちは、お久しぶりです
素敵な旅、私も楽しませていただきました
湖畔でのリフレッシュ、ほんものの休養ですね
by green (2011-08-13 21:27)