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酔っ払った花 [遊歩道]

 

☆ 今日のお花   「酔蝶花」(クレオメ)
☆ 美術館      旅のスケッチ アラスカ 「観光の基地アリアスカ」


この花の学名はCleome spinosa というそうですが、クレオメでいいようです。
南アフリカ原産で、確かに日本離れした顔立ちです。

別名、酔蝶花ともいうそうです。夜咲く花の色はピンクですが、朝になるとだんだん色が白くなっていくそうですから、酔っ払う字を当てたのでしょう。

おもしろいのは、英名が「スパイダーフラワー」というそうです、めしべが蜘蛛の手のように長いためにそのように呼ばれるのでしょうね。
 

その、長いめしべのせいで、この花の立体感をどう撮ればだせるのか、難しくて、平板になってしまいます。もっとうまく撮りたいものだ、と思っているうちに、とうとう、花の時期は終わってしまいました。

 


Sep 2004 Alyaska  Alaska

アリアスカ アラスカ
アラスカ最高のスプリングホテルの前は秋深まる色合い

Ada コメント

アラスカに滞在していたという大庭みな子さんが執筆した「津田梅子」は、大変、感動しましたので、ご紹介します。

1984年に津田塾大学内に保管されていた津田梅子の大量の書簡が発見されたことがこの本の誕生のきっかけでした。卒業生である作家の大庭みな子さんは、その資料をもとに、実証検分をしながら、この本を書き上げています。

梅子は、明治4年に日本政府が米国にはじめて派遣した、5人の女子留学生のうちの、一人でした。そのとき、梅子は最年少のわずか、6歳です。日本に帰ってきた18歳の梅子は、日本語をすっかり忘れていたそうです。

私が注目した事実は、梅子が2度目にアメリカに留学したときに、生物学を専攻し、のちにノーベル賞を受賞した人と、共同で論文を発表していることでした。梅子がもし、ずっと生物学を続けていたら、そちらの分野でも頭角を表していたことだろうと思います。

最も感銘するのは、梅子が一貫して、自分の使命を感じて行動していたことです。教育者として、日本の女性を支援するために、生物学を打ち切って、帰国し、紆余曲折の末、津田塾大学を設立しています。

一緒に留学したうち、2名は病気ですぐに帰国し、そのほかの2名は、明治政府の高官と結婚しています。津田梅子だけが、結婚も断り、自分の使命をつらぬき、留学の恩返しをしています。このような女性が明治時代にもいた、という事実は、現代の私たちにも、大きな勇気を与えてくれます。

この本「津田梅子」を通して、大庭みな子さんの熱意のあるメッセージも伝わってきます。

津田梅子

津田梅子

  • 作者: 大庭 みな子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞
  • 発売日: 1993/06
  • メディア: 文庫

    一度、アフィリエートを使ってみたくて、入れましたが、残念ながらイメージ写真がありませんでした。



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コメント 20

おはようございます^^
クレオメに酔蝶花と言う別名があるとは知らなかったわ。。。もう一つ風蝶花
と言う名も持っていますよね^^ 朝になると色が白くなるのは酔いが覚めるのかしら^^ 酔芙蓉は夕方から色が濃くなるから、酔っ払っていくし・・・お花もいろいろ面白いですねぇ~

津田梅子さんは高校時代ならいましたが、本当にすばらしい女性としての先輩ですね。
by (2006-11-03 04:42) 

めぎ

妖しい雰囲気のあるステキな花ですね。南アフリカ・・・そのうちに行ってみようと思ってます。ヨーロッパにいると、アフリカはそんなに遠くなく、周りのドイツ人もよく行っているのです。
津田梅子さんについては、ドイツの大学でも日本学で研究されています。昔の留学生は、今の留学生には考えられない強い使命感と義務を背負っていたのですね。
by めぎ (2006-11-03 04:52) 

6歳とは親もよく行かせましたね。かわいい子には旅をさせよとは言いますが。
by (2006-11-03 19:32) 

wakatate

クレオメですか!自然の紫がとても綺麗ですね、
アラスカの秋深まる色合いすばらしいですね、
青い葉を付けた木は針葉樹なんですね。
by wakatate (2006-11-03 20:27) 

ada

mimimomoさま
風蝶花ともいわれるようですね。ほろ酔いかげんのおじょうさまというイメージが似合っていますね。
酔芙蓉ってそういう意味だったんですね。
by ada (2006-11-03 22:11) 

ada

めぎさま
そういえば、ヨーロッパとアフリカというのは、時差があまりないですね。旅行しやすそうです。
ドイツで津田梅子さんが研究されているというのは、驚きです。どういう視点の研究か、興味がわきますね。
by ada (2006-11-03 22:14) 

ada

tanaka-ma3 さま
訪問してくださって、ありがとうございます。
ほんとうに、6歳でよく一人で出しましたよね。お父上が英語をかじっていらしたそうですよ。文通も英語だったそうです。
by ada (2006-11-03 22:19) 

ada

wakatate さま
酔蝶花という名前にふさわしいきれいな色ですね。
by ada (2006-11-03 22:22) 

めぎ

津田梅子さんの研究は、ジェンダーがらみのようですよ。
by めぎ (2006-11-04 04:42) 

Baldhead1010

津田塾大学はその志を今も残しているのでしょうね。
by Baldhead1010 (2006-11-04 15:36) 

ada

めぎさま
最近、ジェンダー研究に関係することが、ちょくちょくありまして、理系の女性を増やそう、というときに、津田梅子は理系であった、というはなしが出ます。学術会議議長の黒川清先生が発信源です。私もそのはなしを黒川先生から聞いてこの本を読みました。黒川先生はあちこちの男女共同参画の会議で、このはなしをされているようですから、ドイツにまで飛び火したのかもしれませんね。
by ada (2006-11-04 23:26) 

ada

Baldhead1010さま
駄文をお読みいただきまして恐縮です。今も津田塾大学では津田梅子の影響が強く残っているのでしょうね。
by ada (2006-11-04 23:31) 

めぎ

そうそう、それです!男女共同参画っていうのです。その言葉、私は知らなかったんです。ドイツの日本研究者から聞いて初めて知りました・・・つまり、日本の男女共同参画について、研究されているんですよ。
by めぎ (2006-11-05 08:15) 

うんたまぎるー

クレオメって、色が変わるのですか、なんとも不思議な花ですね。
by うんたまぎるー (2006-11-05 14:19) 

ada

めぎさま
5年くらい前から、内閣府に男女共同参画室という変わった名前の部署ができました。昨年くらいから、局に昇格して、男女共同参画局となっています。日本の女性の活躍度合いが、他の国にくらべて、極端に少ないので、なんとかしないと、世界に通用しなくなる、ということらしいです。
by ada (2006-11-06 00:15) 

ada

うんたまぎるー さま
またお越しくださいましてありがとうございます。
夜は酔っ払ってほんのり赤くて、朝になると、白くなる、という、誰かに似た花ですね。おもしろいですね。
by ada (2006-11-06 00:16) 

めぎ

デュッセルドルフ大学は女性の教授が結構いますが、たしかに日本では少ないイメージですね。若手の研究者では女性が増えてきましたが、教授となるとドイツにはまだまだ及びません。個人的には、男性だから女性だからではなく、能力で雇って欲しいものだと感じます。男女のことよりも、日本では年齢制限が非常に厳しくて、そこを何とか緩和して欲しいなあ、といつも願ってます。
by めぎ (2006-11-06 05:32) 

ada

めぎさま
アメリカでは就職にさいして、年齢差別は禁止されているのですってね。
日本の女性登用は北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパなどほとんどの国より悪いのです。韓国と日本が同じ傾向を示しているのは、興味深いことです。
by ada (2006-11-07 00:46) 

めぎ

韓国もそうなんですか。伝統が似ているのかもしれないですね。ドイツでは、年齢が行けば行くほど経験を買ってもらえるというメリットがあり、若いことはほとんど利点になりません。逆の意味で年齢制限ともいえるかもしれませんが、社会人を経験してから大学院にいった私には、日本より格段にチャンスの幅が広いですよ。
by めぎ (2006-11-07 03:50) 

ada

めぎさま
ドイツは、マイスターの国ですから、社会人経験は高く評価されるのでしょうね。
私のまわりでも海外経験を積んだ女性は、海外でキャリアの第一歩を踏み出して成功されている方が、多くいます。日本よりはよほど、まともに扱ってもらえるようです。
by ada (2006-11-07 22:41) 

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